さて、「大笑点」では、2008年にちなんで、芸人&大食い選手みんなで
たすきをつないで鮨を2008貫食べよう、というテーゼがあったわけですが。
私は、一応、女性の中では一番食べるだろうということで、1回目で140、2回目の出番では
160個くらい食べて下さいねーと言われていて、まあ、そのとおり、食べきったわけですが。
凄いのは、山本さんで、時間調整のためもあり、2時間半(だったか3時間)で250貫、きっちり
仕上げましたからねー。
時間がたてばたつほど、米はおなかの中で膨れてきつくなる食材なんですけど、プロフェッショナルだなー
と惚れぼれしましたねー。
この大笑点の控え室で、なにがきっかけだったのか、私は、
「私の目標は、大食いを小説に書いて、直木賞を獲り、ベストセラー作家になることです」
と、宣言しました。みなさん、おなかを抱えて笑って、それはそれでうれしかった。
私も、そこで、真剣になられて「ええー無理じゃないの?」とか心配される方がイヤですしね。
でも、冗談半分とはいえ、そこで実は作家になりたいんだー、と、口に出せてよかったです。
それまで、人前でそんなことを口にすることなんて、できなかったから。
恥ずかしいというか、大食いの人たちみたいに、暖かい笑い、楽しい話だなーという笑い方じゃなくて、
何いってんのーという冷笑や嘲笑、憫笑を浴びせられたら、立ち直れないから。
たぶん、おおげさかもしれないけれど、苦楽を共にしてきた大食いの仲間たちにだから、言えた、
そう思います。そして大笑点の楽屋で話せたから、次に、大食い王のディレクターに
「夢は作家」と、まあ、まだまだ冗談半分ですが、伝えられて、
夏に幻冬舎に行くことができたのでした。
言葉の力って、すごいなあ…。