もともと映画を見ると、やたら泣くんだけど。
『ビーパップハイスクール』だって、泣いたぞ。
自慢にならないけど。
「フラガール」も、ボロボロ涙が止まらなかったんですが。
家の事情で、フラをあきらめて去っていく親友に、手を振り続ける蒼井優。
お父さんが亡くなって、悲しみをこらえるために、手鏡に向って笑顔をつくるしずちゃん。
炭鉱の町を去ろうとした松雪泰子を、教え子たちがフラのパントマイムでひきとめるシーン。
あー、もう泣けてきました。
20年以上前に、「瀬戸内少年野球団」を見に行ったときもそうだったなあ。
そういえば、松雪泰子さんと、夏目雅子さん演じる「先生」が、
夢を見ることさえない、煤けた町にやってきて、
子どもたちに夢みる力を与える、というところは。
似ているかもしれないけど、それはまた後ほど。
「プリティ・リーグ」に似てるなあー、って思ってました。
もとは一流だったけど、わけありで都落ちしてきた先生。
けれども、次第に教え子たちの成長に、先生自身も力をもらって。
一番、似てるよ似てる!と思ったのは、
最後の試合前に、みんなで円陣を組んで、「ゴー・ピーチーズ!」とやるシーン。
これが、「フラガール」はなにしろ日本だから、
「いくぞ、フラガール!」になってた。気恥かしかったこのシーンだけは。
ほかにも、似ているシーンはいろいろあるんだけど。
しずちゃんとマーラ・フーチ。
どちらも男手ひとつで育てられた、大柄な女の子で。
しずちゃんのお父さんは、炭鉱の爆破で死んでしまうんだ。
マーラのお父さんは無事だったけど、なにしろ、戦争中の話だから。
選手の一人に、夫の戦死の電報が届くシーンがあって、その場面が重なった。
あと、子連れの選手が「プリティ・リーグ」にもいたけど、
「フラガール」にもいたぞ。
でも、似ているからいやというわけじゃなくて。
「フラガール」も「プリティ・リーグ」も、
どちらも好きな映画です。
まだご覧になっていない方、きっと楽しめると思いますよー。
年末年始のDVDリストにどぞ!