この季節になると、おやつに、風邪をひいた時に、
片栗を食べたものです。
いや、あれは食べた、っていうのかな。
啜った? なめた? 飲んだ?
半固形、半液体ですからねー。
ドラえもんにそういう、水と固体の中間のもの
(名前は忘れました)が、出てきたことがあって、
小学生だった私は、
(藤子先生ったら、絶対、片栗粉から思いついたに違いないよー)
と、思っていました。
御存じない方のために、片栗のおやつがどんなんかと言いますと。
片栗の粉にお砂糖をまぜて、水を少量くわえます。
それをお箸でよーくかきまぜて、
沸かしたてのあついお湯を注ぐ。(ポットのお湯不可)
注ぎながら、お箸でぐるぐるよくかき回しますと。
あら不思議!
白かった片栗溶液が、次第に不透明になり、
やがて、透明になって、固く練り上げられた、
「かたくり」の出来上がり。
我が家では、あれを「かたくり」と呼んでました。
正式には、なんていうんでしょうね。
でんぷん質の粉と砂糖だけの、チープなおやつ。
なんですが、白い粉が透明な、半固体みたいな練り上げられたものに
変わる過程は、ちょっと理科の実験ぽくて楽しくて。
祖母や母と一緒につくっていた昔が、
懐かしくなるこの季節なんでした。
片栗粉をおやつにしていた方、いらっしゃいますか?