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悟りの化け物。
まあ、化け物っていうとアレなんだが。
「サトラレ」、というマンガもありましたが、
頭の中で考えていることが、
ばれたら恥ずかしーという思いは子どもの頃から
ありました。
小学校の朝礼で、よく絵や書道の表彰式があったんですが
もし自分の名前が呼ばれたらどーしよー、
なんて、そんなことありえないのにドキドキしちゃって、
さらに、そんな図々しいことを考えていることが
誰かに見透かされたら!! と、赤くなったり青くなったりだった。
『ちびまる子ちゃん』でさくらももこさんが、そういう体験を描いていて、
ひどくホッとした思いでした。みんな通る道ですよねたぶん。
筒井康隆さんの『家族八景』『七瀬ふたたび』、
中学時代に読んで、
しばらく、もしや私の頭の中を読んでいる人が、
身近にいるのでは…
と、ビクビクしていました。
架空の生き物というと、ちょっとズレるのかなあ。
でも、存在を信じている、というと、やっぱりこれだ。
ときどき、妙に勘の鋭い人がいて、
こちらの気持ちをまさに読んでしまうんだ。
内心、うまく化けているなー、さては悟りだろうおまえ、
と思ったりします。
悟りの化け物、なんて言っちゃいましたが、
彼ら(彼女たち)は、たぶん、とても優しい人たちなので。
もう少し、この星にいてほしいです…。
あなたの信じている架空の生き物って、なんですか?