子どものころ、戦争って、ずっとずっと遠い昔のことだと
信じていました。
まさか、私がうまれる18年前まで、日本が戦争をしていたとは。
少なくとも、100年以上昔の話であって欲しかった。
戦争がついこないだの話だと知った時は、
かなりショックだったなあー。私だけでしょうか。
ショックを受けて日が浅いころ、マンガで
「学童疎開」の話を読むんです。
「赤いリュックサック」巴里夫(ともえ・さとお)。集英社のリボンコミックスだったかなー。
学童疎開。
戦火を逃れるために、学校の先生と子ども達だけで田舎に避難して、
お寺などで暮らすこと。
毎日が修学旅行みたいで楽しい、とか、
疎開先の田舎でおいしいものを食べてます、とか、
そんなわけないじゃないですか。
親に甘えたい。友達が陰湿な意地悪をする。おなかが空いた。
でも、親には本当のことは、手紙に書けない。検閲されるから。
自分と同じ年の女の子が、どんどん辛くなっていく。
息がつまりそうだった。戦火のないところにも戦争はあるんだと知った。
そして終戦、主人公にもたらされた報せは…。
私に戦争の悲惨さをはじめに
教えてくれたのは、このマンガでした。