とうとう。
観てきました。
中居君がもう言いつくせないくらい、よかった。
映画全体も、一つのカットも見逃せないほど、完成度が高くて。
さて。
役者にも、役名で呼ばれる人と、
芸名で呼ばれる人がいると思うんですが。
「B級戦犯」として、中居君が収容された一日目。
自分の身に起きたことが信じらず、茫然としたまま、
独房に入れられた中居君を待っていたのは、
オオニシと呼ばれる、一人の青年。
とっさには誰か分からないほど、
彼はタレントとしての個性を消し去っていました。
声も、動きも、大西さんという人がそこにいるとしか思えないほどに。
草彅剛さん、でした。
中居君にブリキのコップに入った水を差しだして、
幽かに微笑みます。能の面のような、幽かな笑みです。
聖書を片時も離さないこの青年が、絞首刑の宣告を受けた朝、
房を後にする彼に、他の房から
「大西さん、大西さん」
「大西さん、大西さん」と、彼を呼ぶ声が響き渡ります。
寡黙で穏やかな大西さんは、それほど皆から慕われていたのでした。
中居さんとの独房(もともとは独房なのですが、自殺を防ぐために二人はいっています)
でのシーンは、まるで二人芝居の舞台をみているようだった。
「中井君」であることと、「清水豊松」を矛盾させずに演じる、
中居君と、とても対照的だと思いました。
ところで、私って、草彅さんに似てますか。