私、自転車に乗れるようになったのが、遅かったんですよー。
たぶん、小学5、6年生くらい。
たんに運動神経が悪かった、だけなんですが。
という事情があり、毎週土曜日ともなると、18冊の本を入れたカバンを
「たがいて」市立図書館まであるいていました。
…なにげなく、出てしまいましたが。
「たがいて」って、「持ち上げて運ぶ」って感じの意味です。
「運ぶ」だけだと、ちょっと違うみたい。
なんで18冊かといえば、当時、6人家族で、
家族全員分のカードで本を貸出していたからなのだった。
って、こんなのはふつーですよね本好きの子供なら。
図書館まで2kmはあったかなあ。
冬なんか、雪道だからなおのこと、遠く感じられましたなあ。
そこで登場するのが、市立図書館周辺のたべもの屋さんですよ。
といっても
いまのように、コンビニエンス・ストアがあちこちにあるわけではなく、
なぜか、
お肉屋さんのポテトサラダ、
を、食べながら歩いていました。
コロッケならわかるけど、ポテトサラダ…。
きっかけは、例の、ひとつ年上の幼馴染に奢ってもらったことなんですが、
お肉屋さんのコロッケが美味しいというのは、
よく耳にしますが、いやー、ポテトサラダもおいしい!!
隠し味になにかつかってるなーとは、子供心にも感じていたのですが、
たぶん、和辛子をつかっていたんじゃないかと。
マスタードより、お湯で溶いて練った、和辛子。
ピリッ、ツーン、がなんとも言えない。
高校生になって、ふと、あのポテトサラダを食べたくなって、
例のお肉屋さんに酔ったら、もう、ポテトサラダは置いてなかった。
お肉屋さんのポテトサラダ、もう一度食べたいなあ。