- 気弱な精神科医のアメリカ奮闘記/岡野 憲一郎
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「ありのようにちっぽけな存在」
優秀な人ほど、日本を去って、自分の能力を発揮させていく。
人とのコミュニケーションでは、言語が違い、文化が違えば、理解できる範囲も変わってくるだろう。
ネイティブ以上に、理解を必要とする仕事であれば、なおさら困難さを感じるに違いない。
精神科医とは、その最たるものである。
患者の症状を聞き取り、必要な治療を施していかなければならない。
聞き取りだけでなくて、伝えることにかけても、プロフェッショナルとして、ネイティブと同様なことが求められる。
精神科医として、すばらしい経歴を持つ筆者でさえ、「ありのようにちっぽけ」な存在だと、自分を言い聞かせることをしていたというのだから、現地での体験は、筆者の自尊心にせまることが多くあったと思われる。
身の丈を知り、日々精進を重ねていくことは、どこにいてもおなじであろうが、優秀な人でさえ、謙虚に物事を捉え、克己していた姿をみた。
自分は、その人の足元にも及ばないのだから、それ以上に謙虚につつましく、努力をしていかなければならない。