●久安寺(きゅうあんじ)
去年行った、久安寺をUPします。
暑さのせいか、体調がそれほど良くなく、
本当は京都へ行って、いくつかのお寺をまわるく予定でしたが、
ちょっと体調的に無理そうなので、
今回は大阪で1ヶ所だけ行く事にしました。
時間も遅めに家を出て、
阪急宝塚線 池田駅から 12:30のバスに乗り、
15分ほどの道のりです。
乗客は全部で5~6人で、
バスはのんびりと進んでいきます。
バスの窓からは山や川が見えます。
池田って意外といい所だったんですね。
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バス停『久安寺』で下車。
私1人だけバスから降りると目の前に駐車場があり、
20台くらい車が止まっていました。
やっぱりお盆だから混んでいるようです。
その駐車場のすぐそばに食べ物屋さんが1ヶ所だけあり、
そこには人の行列ができていました。
お昼時ですもんね
久安寺は
●西国薬師四十九霊場
●摂津国三十三ヶ所
●摂津国八十八ヶ所
●関西花の寺二十五ヶ所
の札所になっています。
摂津国三十三ヶ所だけ私はまわってないですね。
今回は3つ御朱印を頂く予定です
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駐車場を抜け、久安寺へ向かいます。
納経所 兼 受付所です
拝観料を払い、
『御朱印はありますか』と聞かれ、
『あ、はい』
ここは最初に御朱印帳を渡すところなんだなと思って
御朱印帳を出すと、
何とその場ですぐに書き始められました!
わ、私お参りは これからなんだけどいいのかな・・・。
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それ程大きなお寺ではないですね
でも雰囲気はとってもいいです
さ、こちらで手を清めます
大師堂です
パンフレットを見ると後でまわった方が順路的に良さそうなので
後で来ることにします。
まずは薬師堂へ
ここは西国薬師霊場の参拝場所です。
誰もいません。薬師如来様を独り占め~
中はひっそりとしていました。
木製のお薬師様でした。
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駐車場での車の数を見てたので、もっと人がいるかなと
思ってましたが、全く人影がないぞ・・・。
三光社です
行ってみようっと。
夏のせいか、枝が張り出し、
何か虫が・・・。
少し半泣きになりながら、進みます。
参拝していると・・・。
その日の服装はノースリーブに、
ロングの日焼け止めの手袋をしていたのですが、
その服と手袋の境目にやぶ蚊が!
はっと、周りを見渡すと、
何匹か両手足をいっぱいに広げてゆっくりと飛んでる~~。
ひゃ~。参拝はしたので慌てて下ります。
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舎利殿へと向かいます。
お、人影が!
着いたのが13時前だったので、
ハスの花は殆ど咲いていませんでした。
残念
実は、蓮の花って、
私 最初は別に好きじゃなかったんですよね。
ラベンダーとガーベラが好きで、
蓮の花の もっさりした感じがあんまり・・・って感じでしたが、
以前、唐招提寺で初めて生で見た時は衝撃を受けました。
この神々しさは何だ~!って。
写真で見るのと、生で見るのとではこんなに違うのか。
本当に一目で魅せられ、
どうして仏様の台座になったのか、すごく納得しました
舎利殿です
中は広々としており、何か意外と西洋風です。
さっき納経所で御朱印を頂いている時、一人の男性が来て、
『舎利殿に入ってもいいのか』と聞いていました。
どうぞどうぞ~というやり取りを聞いていたので私も中に入ります。
それを聞いてなかったら扉も閉まっているし、
絶対中に入ってなかっただろうな
聞いてくれた男性の方、ありがとう。
白くて大きな お釈迦様が横たわっています。
その前で般若心経を唱えている、
ご家族3名の方がいらっしゃいました。
他に人はいないので、
自分がお経を唱えるのは この方々が終わってからにしようと
しばらく待つ事にしました。
3名の方は全て年配の方で、
40代後半~50代のご両親と、高齢の女性です。
お子さんはいません。
お子さんがいるとすれば 20代くらいかな?
自分のその頃を思い出します。
おばあちゃんのお墓参り、中学くらいまでは行っていましたが
それ以降はお父さんとお母さん達だけが行き、
私と妹は布団の中だったな・・・。
そんな事を思い出しながらその方々のお経を聞いていました。
今日は来ていないお子様たちも、
ご両親のお墓参りはきっと行くんだろうな・・・。
読経が済むと、そのご家族は奥の左の扉へと入って行きました。
??あの扉の向こうに何かあるのだろうか?
その後、私が読経していたら
反対側の右の扉から出てこられました。
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読経を終え、お釈迦様の足の裏を見に行きます。
ここは見ないとね!
すると足の裏全体でなく、
土踏まずの所にだけ模様がありました。
こういうパターンもあるんですね。
私の読経中、別のご夫婦(30代後半~40代前半)も来られ、
その方々も同じ左手奥の扉へと行かれていたので、
やっぱり何かあるようでうす。私も行ってみます。
そこには様々な仏様がいらっしゃいました。
先ほどのご夫婦が、ある仏様の前で読経しています。
大切な方の守りご本尊様なのでしょうか。
何となく・・・。亡くなられたのはご両親ではなく、
お子様なのかな・・・。そして、
亡くなられてからそれほど月日が経っていないのではないか。
ちらりと見た読経しているそのお顔は
まだまだ悲しみに満ちており、そんな印象を受けました。
真偽を確かめようがありませんが。
私も母の守りご本尊様に手を合わせ、舎利殿を後にしました。
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墓地です
何かノスタルジック。
故郷を、子供の頃を思い出します。
青い空、白い雲。そして緑の山。
山の、影が出来ているところが、何かいい感じですね。
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来た道を戻ります
本堂へと向かうその途中に池があり
(バン字池というそうです)鯉が泳いでいました。
食べ物をくれると思ったのか、
こちらに寄ってきました。
ごめんね。食べ物はないよ。
浅い水際で、鯉が急な方向転換すると
ちゃぷん、と涼しげな音がします。
静かだなぁ・・・・・・・
本堂です
本堂から見た境内です
本堂は靴を脱いで上がります。
観音様です。
こちらも どなたもいません。
こちらでも般若心経を唱え、護摩木がありましたので、
母の戒名を書いて浄財箱へ。
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大師堂です
その横にある、三十三所堂へ先に行きます。
道というより、獣道って感じですね
あまり行く人がいないからなのか、
行く手には蜘蛛の巣があります。
ジーンズだから大丈夫!と言い聞かせ、
半泣き状態で足を進めます。
後でパンフレットをよくよく見ると、
実は大師堂の中を通って
三十三所堂へ行くのでした・・・
大師堂は閉まっていて、まさか開けて中に入っていいとは
思わなかったのです・・・・・・・。
しかしこの時は気付かなかったので、
道なき道を進み、三十三所堂へ。
三十三所堂です
中には入れません。
すると下に5千円が置いてありました
おおお!これは仏様が私の普段の善行を見てのご褒美なのか!
ちょっとお約束を言ってみました
どなたかが落とされたのか、もしくは浄財箱がなかったので
わざとここに置いたのかな?
私と同じく、大師堂から三十三所堂へ行く事を知らなかった方が
他にもいらっしゃったようです・・・
おそらく落としたのではなく、お賽銭として置いた気がしますが、
ここに置いたままだと誰も盗みはしないでしょうが、
風に飛ばされてもいけないですし、
参拝した後、納経所へ届ける事にしました。
しかしお賽銭に五千円とは・・・。お金持ちだなぁ。
私は1回のお賽銭では、最高は100円だ
御影堂で四国八十八ヶ所が無事結願した事を報告し
お礼を伝えました。
こちらは摂津八十八ヶ所の参拝場所です。
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帰り道、納経所で事情を話し、先ほどの5千円をお渡ししました。
あ、そうだ。!
最初受付した時に御朱印をすぐ頂いた事に びっくりして
渡すのを忘れていた写経を渡そうとすると、
『本堂か薬師堂の方で納めて下さい』との事でしたので、
再び本堂へ。
写経を本堂へ納め、
あ、そうだ!関西花の寺の札所は花お守りがあるんだった!
と思い出し、納経所で 花お守りを購入
花お守りです
西国薬師霊場の御朱印です
摂津国八十八ヶ所の御朱印です
関西花の寺の御朱印と、御朱印帳です
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バスの本数が1時間に2本しかない為か、
納経所のすぐ横にバスの時刻が貼っています。親切ですね
14:24のバスに乗れるな~。
帰りのバス停は、全部で15~16人くらい人が並んでいます。
他に何も施設はないので、
おそらく皆さん久安寺にいらっしゃった方々でしょうが、
皆さん、どこにいたんだ!?
あ そっか、お墓参りしてたんだな。
そう言えば到着した時、駐車場に車が結構止まっていたり
食べ物屋さんが混んでいたっけ。
今日はお盆で、しかも土曜日だったので
混んでいるだろうと思っていたけど
実際はそうでもなかったです。
ゆっくりまわったつもりでしたが、1時間半くらいでまわれました。
御影堂・三十三所堂・阿弥陀堂へ行っていたら
もう30分~1時間くらいかかってたかな?
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前にも書きましたが、
霊場巡りのいい所は、札所に指定されてなかったら、
おそらく一生降りる事のなかった駅、
おそらく一生歩くことのなかった町、
そしておそらく一生訪れることのなかったお寺に
行く事ができるのがいいですよね。
行く前にお寺を調べたり、
場所を地図で確認したり公共機関の時刻を調べたり。
現地に着いて迷ったりする事もあるけど、
それも時間に迫られてさえいなかったら楽しさの1つですね
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予想よりも大分早い時間の帰宅になりましたが、
ごろんと横になったら寝てしまいました。
1ヶ所しか行きませんでしたが、やっぱり疲れたみたいです。
でも満足しました。行って良かった。
とても楽しかったです