●2日目(84~88・1番)/その2





●88番/大窪寺(おおくぼじ)




いよいよ最後のお寺です。





ここが88番なんだ・・・右上矢印



仁王門です右上矢印















本堂へと向かいます右上矢印


季節が違っっていたら、私はどんな花の下をくぐってたのかな。






二天門です右上矢印






納経所です右上矢印


不動明王様です右上矢印


本堂です右上矢印右下矢印









阿弥陀堂です右上矢印


大師堂へ向かいます右上矢印


大師堂です右上矢印

いつもの様に本堂・大師堂で読経します。



最後のお寺だという思いからでしょうか、

本堂でも大師堂でも、

皆さんの読経の声が今までよりも大きいです。

今までよりも、しっかりとはっきり大きな声で読経をしています。

何だかじんとして込み上げてくるものがあります



12か月。

たまに同じ顔触れの方はいますが、

大抵は毎回見知らぬ方と一緒に読経をしてきました。



今回も一人も知っている人はいません。

しかしそれでも、仲間って感じがします。

私だけそう思っているんだろうけど苦笑



普段全く違う所に住み、このツアーで会わなければ

ほぼ一生会う事はなかった人達。

全くこの時まで知らなった人達ばかりだけど、

同じ目的で集まった仲間と一緒に無事結願を迎える事ができ、

本当に嬉しいです。



やっと満願。やっと結願。

終わった・・・。




お大師様です右上矢印



お大師様、無事結願できました。

本当にありがとうございました。



大窪寺の1つ前のお寺までは、その責任感からか、

少し気が急いてるような感じの先達さんでしたが、

この後まだ霊山寺へ行きますが

無事皆さんを結願へ導いた事で その肩の荷が下りたのでしょうか、

ここでは至ってのんびりとしています。




宝杖堂です右上矢印



こちらは結願された方の杖を奉納し、大護摩によって

供養されるそうです。






先達さんだけではありません、

皆さんも結願した~という思いからか、

その顔は晴れ晴れとして、のんびりムードでとても和やかです。



皆、思い思いに散策し、何か『平和・・・』って感じです。







大窪寺の御朱印です右上矢印



先達さんから、この大窪寺の前にある、

お遍路用品のお店でお接待があるのでそちらに行くよう お聞きし、

皆で わらわらとそのお店へ行きました。



美味しいお茶をありがとうございました。

次は いざ霊山寺へ!


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●1番/霊山寺(りょうせんじ)





約1年ぶりの霊山寺にゃ右上矢印







大師堂です右上矢印





桜が綺麗です右上矢印



そう、私、

桜の花の下で満願を迎えたかったので、

この日に参加する事を決めました。



母の誕生日も亡くなったのも春。

以前は桜を見ると単純に、

綺麗だという思いしかなかったのですが、

母が亡くなった後は、桜を見ると

綺麗だという思いと同時に

切なさが込み上げてくるようになりました。




本堂です右上矢印



こちらの本堂でも読経をします。

そう、去年の4月。ここから始まったんだ・・・。



薄暗い中で読経をしていると、

隣りの女性が感極まったのか、泣きながら読経しています。



心の中の事はその人だけにしか分からない。

各々それぞれの思いがあり、

その思いを胸にお遍路に参加した。



この厳粛な雰囲気の中、私も母を思いながら読経します。





大師堂へ向かいます右上矢印




霊山寺の御朱印です右上矢印


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終わった・・・・・・。

無事、1年に渡るお遍路の旅が終わりました。

もう来月から来る事はないのか・・・。

結願の嬉しさと同時に淋しさも感じます。



そういえばツアーに参加してびっくりしたのは、

般若心経を暗記している方が多かった事。



『すごいですね!』と言っていたら、

『(満願してお遍路が)終わる頃には、あなたも覚えているわよ』と

言われましたが、結局私は覚える事が出来ませんでした苦笑

所々は言えますが、最初から通しては無理です。

皆さんすごいなぁ。



お遍路の旅は、一期一会の出会いの連続でした。



沢山の方と話をしました。

色んな話をし、その事によってパワーを頂いたり、

時には慰められたり癒された事もありました。



慰められたり・・・と書きましたが、

別に特別慰めの言葉を頂いた訳ではないのです。

普通に楽しい話や面白い話をし聞いたり話しただけ。



なのに、この見知らぬ方との普通の会話が

何故だか分かりませんが、心の慰めになりました。



普通に話をしていただけなのに、相手を慰めていたとは

きっとあの方々は夢にも思ってないだろうなにひひ


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そもそもこの四国を参加するきっかけとなったのは引越しでした。

元々一人暮らしだったのですが、

母の死をきっかけに引越しをしました。



何ヶ月かして、

私の前に住んでいた方が転送届を出していなかったらしく、

その方宛てに旅行会社から パンフレットが届きました。



個人情報の類なら、決して中を見る事はせず投函しますが、

パンフレットだったので何気に中を見てみると、

そこに四国八十八ヶ所のツアーがありました。

開創1200年というのも、このパンフで初めて知りました。



引越しをしなかったら。

前の住人の方が転送届を出していたら。

このパンフレットを見る事もなかった。

そして開創1200年。



きっと母が行って欲しいと思っているんだと、参加を決めました。


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第1回目参加の時に旅行会社から貰ったお経が載っている冊子も、

随分ボロボロになりました。



途中から透明のビニールカバーを付けたのですが、

雨や雪の影響もあり、中のページは一旦ふやけて乾いた状態です。



でも、学生時代に使っていたボロボロの辞書と同様、

このボロさ加減がとても愛おしいですにゃ



母の為にもどうしても参加したかった お遍路。

でも私自身にとっても本当にいい経験でした。

本当に参加して良かった。


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先達さん、旅行会社の方、運転手さんやガイドさん、

連れて行ってくれてありがとうにゃ



ツアー客の皆さん、楽しい話を、楽しい時間を ありがとう。

とても有意義で楽しいお遍路でしたにっこり



お母さん、結願したよかお

優しくて面白かったお母さん。



きっと天国にいるとは思う。

でも、それでも少しでもお母さんが良い世界へ行けますように。

今回のお遍路がどうか追善供養になっていますように。