死にたい気持ちでいたけれど | 不登校その後、今は大学生

不登校その後、今は大学生

中学の頃から五月雨登校。
高校も転校できないまま何度も危機を乗り越えてギリギリ卒業。一浪の末に大学生になった子供の話です。
過去を振り返って書いています。共感してもらえるといいなと願いながら・・・

こんにちは。のりです。



先日のことです。

息子が幼い頃の自分の写真を見つけたようで

スマホで撮影し、



この頃は可愛かったと思わん?



と、言いながらリビングにいる私に見せにきました。



その後、



これまでの卒業アルバムってどこにある?



と聞くので、私が保管していた幼稚園の卒業アルバムを出すと笑いながら見ており、



小中高のアルバムはどこにあるかな?

部屋に置いてたような気もするけど



と、自室に探しに行き、

一冊のアルバムを持ってリビングに戻ってきました。




それはいつの?




これ、高校の




と言いながら見ています。




あ、無事に保管していたんだなと

と思いながら一緒に見ました。




この頃は死にたい気持ちでいたけど、

こうやって見返してみると

生きててよかったなと思うな。

クラスの人の顔も今なら冷静に見れるわ

当時は燃やすとか言ってたのにな



と言って笑っていました。


息子の高校はアルバム購入の有無を聞かれることなく、強制購入でした。



燃やす



とは、

卒業アルバムを持ち帰った日のことです。




いらないから燃やす

クラスのヤツらの顔を見たくないから燃やす

何もいいことがなかったから燃やす




と、もらったばかりのアルバムを

今すぐ燃やすと言っていました。




じゃ、お母さんの思い出にもらっとくわ



と、彼から奪い取り

私の方でしばらく保管していました。



それから数年後、

こっそりとそのアルバムを彼の部屋に戻しました。

ここまできて、捨てるなら捨てるで仕方ないと思いながら。




私がもらうと言ったことを覚えているのか、忘れているのか

部屋に戻っていたことに気づいていたのか、いないのか

それは分かりませんが、

そのまま捨てずに持っていたようです。




中を開いて見せてくれました。




体育祭、文化祭、校外学習、球技大会



あらゆる行事には全て参加していません。



かろうじて参加した海外への修学旅行は

前日まで行くかどうかと悩んでいたけど

行ってよかったと今も思っているそうです。




周りから陰口を言われたこと

嫌がらせされ、その度に先生にチクって

クラスのみんなから面倒なやつと思われていただろうこと



色々あったけど、

これを乗り越えた自分はすごいなと思う




んですと。




それほど辛かった頃に

私は何もしてあげられなかった


でも、


少しずつだけど気持ちも環境も変化する




生きていてくれてよかったなと思ってます。




昔のアルバムを見返すなんて初めてのこと

辛かった思い出もこのまま少しずつ

過去のことになっていけばいいのですが。