居心地の悪さ | 不登校その後、今は大学生

不登校その後、今は大学生

中学の頃から五月雨登校。
高校も転校できないまま何度も危機を乗り越えてギリギリ卒業。一浪の末に大学生になった子供の話です。
過去を振り返って書いています。共感してもらえるといいなと願いながら・・・



何かわからんけど嫌

何かわからんけどしんどい







何かわからんけど




時々息子が言っていた言葉です。





息子に限らず、学校に足が向かないお子さんには正体のわからない居心地の悪さを感じているケースが多いらしいですね。





よく聞くのは、




その正体を明らかにしたいと思う親が

下矢印

あれこれ原因を聞き出そうとすると

下矢印

聞くたびに子供が違う事を言うので

下矢印

訳がわからない!もやもや







我が家もありました。

聞くたびに違うことを言うのですよね。




○○くんが・・

○○の授業が・・

先生が・・

○○が・・・




いつも違う理由を聞かされていて、

その度にいちいち反応していたのですが、

今思うと、きっと、それらは決定的な原因ではなかったんでしょうね。





息子の場合は


自分でもよく分からない居心地の悪さ


この一言に集約できる気がします。





居心地の悪さ?そんな事は誰にでもある

ちょっとくらい我慢すべきだ



ずっと私はそう思っていました。







でも、ある日の事です。



息子が高校から、




PTA社会見学のご案内




というプリントを持ち帰りました。

見学先は前から興味があった行ってみたいと思う場所。

そこを見学した帰りに景色のいいホテルでランチを食べるらしいです。

噂に聞いたことのあるホテル。行ってみたいな





一瞬、ええやんキラキラと思ったものの、

私には一緒に行く知り合いもいないし






すぐに我に返り、





あかんあかんアセアセ

うわー、こんなん絶対行きたくないわ

どうせみんな知り合い同士で来るんやろ

役員とかしてたら実質強制参加かなぁ?

よかった〜1人行くとか無理無理





そう思いながら、

もし私が参加したら・・・の、

バスの中の状況を空想していました。




楽しくお喋りしている人たち。


一人で外の景色を見ながら座っている私。





ホテルのランチ会場での風景も想像が付きます。




和やかに食事する人たち。


隣の知らない人と無理やり話を合わせながら、食事した気分にもならない私。





自分の姿が簡単に想像でき、

うわ〜絶対に嫌やわ。




と。





そして、ふと思ったのです。




あ、息子が登校するとこんな感じなんかな?





と。

きっとそうですね。





行けば行ったで、きっと何とかなる。

なんなら、楽しいかもしれない。




でも、行くまでが憂鬱で仕方ない。




息子も長年そうだったのだと思います。






私の話に戻りますが、





でもここで、行ってみたい場所なら行けばいいのにと思う誰かに




なにが嫌なん?

なんで行かないの?





って、もし聞かれたら





んー、知ってる人いないし




としか言えない。




もし、それ以上しつこく突っ込まれると、




その日は用事があるとか、
やっぱりそれほど興味がなかったとか、
バスが苦手とか、
ホテルでランチはちょっととか
今、お金がないねんとか





本質とは全く関係ない言い訳を並べると思う。






あ、そっか、
これかびっくり






ものすごく腑に落ちた瞬間でした。





それ以来、息子のなんとなく居心地が悪いのがどんな状況かを理解できましたし、その居心地の悪さの正体を明かそうとしても不可能なのだとも悟りました。





読んでいただきありがとうございました。

では、また。