祖母が亡くなって一年後、闘病していた祖父も後を追うように亡くなりました。
たった二年弱の話ですが、毎日、仕事帰りに病院に寄り、急いで帰って食事の用意をするような多忙な生活が終わり、私は肩の荷が降りた気がしました。
亡くなった後の事務手続きなどが終わり、やっと自分のペースを取り戻し、のんびりしていました。
その頃、息子は小5になろうとしていました。
私がバタバタしている間にすっかりゲームにのめり込んでいました。当時、主人が所有していたプレステ3。
その頃には友達の家に遊びに行くこともなくなり、唯一の楽しみがゲームのようでした。
主人の部屋で座椅子に座って学校から帰って寝るまで、休日は一日中ゲームをしている姿に、我が子ながら不気味さを感じていました。
今思うと、始まりは単なる暇つぶし、寂しさを紛らせるためだったんだと思うのですが、私が気づいた時には人が変わったようにゲームに執着する息子になっていました。
あの頃、もっと向き合っていればよかったと激しい後悔の念が今もたまに襲ってきます。