20231112_東寺 | Hon Taku の With My Soul

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「感想記録用ブログ」
ときがながれてのこるものはめにみえないものだけ

東寺に行きました。 


約10年前に神仏霊場を巡った時に行ったはずですが、

駆け足で御朱印だけをいただいて有料部分(金堂・講堂)は拝観しなかったと思います。

今回、国宝の両界曼荼羅図が公開されているということで、

秋の京都散策に出かけました。

 
朝8時半に近鉄東寺駅に集合。

京都駅から東寺駅までは体力温存のために近鉄電車に乗りました。

京都駅は阪急梅田と同様に突端駅ですね。やっぱりかっこいいな。

 

 

近鉄電車の路線図。
名古屋と京都と大阪と奈良を結ぶ日本で最も長い私鉄。
路線図にしてみるとその広さが改めて実感できます。

 

 

ひと駅で東寺駅に到着。駅から東寺までは約200m。

五重塔が見えてきました。

 

 

東寺南大門が正面入口になります。

世界遺産にも登録されており、たくさんの国宝を持つお寺です。

 

ブラタモリを予習して行きましたが、

平安時代は朱雀大路を挟んで東寺と西寺がありました。 
時代が進むにつれて京都の街が東側を中心に栄えていったこと、

また弘法大師空海によるテコ入れがあったことによって

東寺が1200年の歴史を持つ真言密教の根本道場として栄えることになります。

 

南大門は重要文化財です。

雀大路の羅城門が焼失したあと、

この南大門が羅城門と呼ばれていました。 
 

 

銀杏も少しずつ色づいてくる頃ですね。

 

 

不二の桜。 

 

 

拝観料は大人800円。これと観智院と宝物館のセット券が1300円となります。

高いのですが、これだけの国宝や重要文化財を見られるのであれば、

値打ちはあると思います。

 

 

まずは金堂でご本尊にご挨拶。

 

 

もちろん堂内は撮影禁止ですからパンフレットを撮影した写真をご覧ください。

 

ご本尊は薬師三尊。重要文化財です。

想像よりも大きく荘厳な雰囲気をかもしていました。 

これが京都の入り口で街を守ってきた仏なのだとありがたい気持ちになりました。 
 

 

続いて講堂。

 

 
講堂内には弘法大師の密教の教えを表現する立体曼荼羅の世界が 
21体の仏像で表現されています。講堂は何度か焼失していますが、

その度に仏像は持ち出され平安時代のものが今に至ります。

如来が5体、菩薩が5体、明王が5体、四天王と梵天と帝釈天の合計21体。

これだけの仏像が一堂に会する講堂はまさに浄土の世界と言えるでしょう。 

手のしぐさひとつとってもすごく良く表現されていると思います。
1つ1つじっくり拝観することができました。

 

 

中央のひときわ大きな如来部は持ち出すことができなかったのでしょう、
これらは後の時代に改めてつくられ重要文化財に指定されていますが、

それ以外は平安時代のもので国宝。にも関わらず欠損などが少なく 
当時の雰囲気を守っているのがすごいと思いました。

 

梵天はブラフマーのことです。

ガチョウさんの上に乗ってるのがいいですね。

 

 
帝釈天はインドラのことです。

イケメンでおなじみ。確かにキリッとした顔立ちでした。

 


そして東寺の象徴として親しまれている五重塔。

現在のものは1644年に徳川家光の寄進によってつくられました。

高さ55mで現存する日本の木造建築で最も高い。

 

 
五重塔の内部にも4体の如来をはじめたくさんの仏様がいらっしゃいました。

また彩色も残っていて当時の姿がうかがえました。

 

 

入れるのは1階のみですが2階から上は床板さえないそうです。

実際は1階層だけの建物だということを説明で教えてもらいました。

 
お庭の紅葉もじんわり始まってきました。

 

 

~~

 

食堂。

金堂には本尊の「仏」、講堂は密教の教え「法」、

食堂は生活のなかに修行を見いだす「僧」として

伽藍の配置は仏法僧を表しています。

 

 

夜叉神堂。

宝物館の中で見ることができました。

 

 

御影堂。

ここに空海が住んでいて、ここで立体曼荼羅を構想したとのこと。

ここでも生身供が行われているそうです。

 

 

宝物館。

 

 

春と秋の年に二回だけ開館しているようです。

お目当てにしていた「両界曼荼羅図」ですが会期の都合で見られませんでした。

もっとしっかり調べて来るべきでした。

 

東寺の両界曼荼羅は現存する最古の色彩曼荼羅です。

ポストカードを買って100均のフォトフレームに入れました。

 

 

「両界曼荼羅図」の代わりに展示されていたのが「弘法大師尺牘」でした。

弘法大師空海が伝教大師最澄に宛てた書状とのこと。

当時の日本仏教のツートップなわけですから貴重なものです。

「弘法も筆の誤り」とはよく言ったもので、そこまで上手いとも思いませんでした。

でも、現代でも使うような漢字があって面白いなと思います。

 

 

重要文化財 千手観音菩薩立像

もと食堂の本尊。高さは6メートル弱。

 

国宝 兜跋毘沙門天立像

羅城門の楼上で都を監視していたという像です。

 

 

 

観智院。

 

 

重要文化財 五大虚空蔵菩薩坐像

獅子、象、馬、孔雀、迦楼羅、といった鳥獣の上に鎮座しています。

 

 

愛染明王坐像

 

 

愛染明王のおみくじを引いてみました。

「壁」でした。

 

 

結果的に両界曼荼羅は見れなかったのですが

東寺を堪能することができました。