雪組バウホール公演。2018年4月9日収録。
谷貴矢先生の作品で主演のヨシツネは朝美絢さん。
ヒロインの狐のツネは星南のぞみさん。
谷先生らしくカタカナの配役が並びます。
この当時、チケット転売無法地帯状態で、
とんでもなく高額でチケットがやり取りされていた記憶があります。
もちろん生観劇はしていません。
華やかにオープニングで冒頭から大団円のフィナーレのよう。
ショーアップの仕方がうまいんだと思う。
あーさ、容姿端麗なのは言わずもがな、歌唱が明瞭でわかりやすい。
綺麗な衣装も相まって一人だけで絵になるもの。素晴らしい。
真那春人さんベンケイ。
ヨシツネさんの付き人ですが、こういう役が似合いすぎる。
安心安全のまなはるさん。
ヨシツネの兄のヨリトモに永久輝せあさん。
華形ひかるさんとか龍真咲さんの信長とかそんな雰囲気でした。
ヨリトモの奥様のマサコはひまりちゃん。
ひまりちゃんの強い女の役は初めて観た気がする。
謎の村に迷い込んでしまった御一行。
はじめは狐に化かされたと思っていたけど、その正体はケシの花。
オピウム、アヘン、である。もうおなじみですね。
そのアヘンを精製するのは久城あすさん。セリフいっぱいで大活躍。
出島のシーボルトみたい。
1幕ラストのデュエットもきれいな演出でしたし、
最後みんな出てくる感じも宝塚らしくていい。ぜひ大劇場作品が観たい。
役の衣装のままのフィナーレショー、大好きです。
暁のローマのフィナーレみたいに大劇場でもラストそういうシーンを入れてほしい。
「争いの螺旋の果てに何があるのか。」
まやかしの世界を抜けた夢の果て世界の果てに何があるのか。
扱うテーマの抽象性が高いと感じます。
さすが谷先生は東京大学出身とあって賢いんだと思う。
デジタルマジカルミュージカルもそうだけど、これは和風ロックファンタジー。
歴史ファンタジーシリーズはこのシリーズは谷先生にイマジネーションがある限り、
無限に作れそうやから、次の「元禄バロックロック」も楽しみです。