壱劇屋さんの「BLACK SMITH」を観劇しました。
壱劇屋さんの舞台は過去にも谷川愛梨さんご出演ということで拝見したことがあります。
元々は2020年4月に予定されていた本作ですが、コロナの影響で一年間の延期を余儀なくされておりました。
今回、再びの愛梨ちゃんのご出演で壱劇屋さんの世界観と殺陣芝居とともに楽しみに行きました。
大阪京橋は「大阪ビジネスパーク円形ホール」という円形ホール。
初めての会場です。
出演者は総勢31名。そこまで大きくない会場の四方囲み舞台で130分、
演者たちが縦横無尽に駆け巡る迫真の殺陣のお芝居を堪能しました。
音響が一部悪かったけど円形ホールだから仕方ないのかな。
ストーリーは以下の通り。
七人の鍛冶師と、その相棒。国の象徴である天神によって集められた鍛冶師たち。
目指すは暴虐の鬼、酒呑童子。総勢31名で織りなす大合戦!
刀、銃、槌、鋏、鍋、鍬、金銀……。様々な武器とその遣い手が登場する、
120分×四方囲み舞台×殺陣芝居!!!
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大きくは国一等の刀鍛冶とその弟子の物語。
弟子の「振」を演じたのは壱劇屋中心的女優の西分綾香(ニシブンアヤカ)さん。
声を枯らすほどの迫真の演技に、もちろん殺陣もされる。
彼女のお芝居にしびれました。
あいりちゃんは鍋鍛冶のアイドルという役どころで、
可愛く幼く演じていらっしゃいました。あらためてかおちっちゃいな。
少したちまわりもあったし、このように今後舞台女優として活躍していただければ
ファンとしては嬉しいところであります。
一ノ瀬を演じられた為房大輔さんが味方良介さんのような流れるような台詞回しで
聞いていて心地が良かったです。
そして右醍を演じた丹羽愛美さん、
大きな獲物を振り回していらっしゃるからでしょうか、
すごく引き締まった腕をされていて、お役も含めてかっこよかったなと。
SKE48から北川愛乃さん、同じく元NMB48の上枝恵美加さんも参加されておりました。
酒天童子たちも実は元は人間で、天神様の余興のために鬼にさせられ、
鬼退治をさせられるが、人間たちは自らの力を信じて上に立ち向かっていくのです。
月初に「大江山花伝」を観たので酒呑童子がオニの親分であることは知ってたよ。
ばらばらの人々を一つにまとめるには「共通の敵を作ること」というのはよく聞く話ですが、
「強いリーダー」というのも必要なのだと思いました。
「鬼とは」「人間とは」という大江山花伝にも通じる問いかけに加えて、
「人間の底力」を問うシーンでは、コロナの世における俳優の底力に重ねて見ていました。
殺陣というのは見ているぶんにはただの戦いと映るのですが、
攻めも受けも全ての動きが緻密な計算のもとに完璧にプログラミングされていて初めて成り立つ芝居だと思います。
愛梨ちゃんの可愛さは言うの及ばず、そういう意味でも質の高いエンターテイメントを見た
という感想が強いです。
今後、壱劇屋さんは愛梨ちゃん出てなくても行きたいと思いました。
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昼食は本町の「ツーサムズアップ」というカレー屋さん。
夜はバーになります。同僚のおすすめでずっと行きたかったところ。
ハンバーグカレーです。
基礎点で平均点をこえてきます。美味しかったです。