「これはオーグの目」
「いつごろからおかしいと思われましたか?」
と、動物病院の先生から聞かれても正直、はっきり答えられなかった…
普段から何か犬の体調や様子がおかしくなった時はだいたい、いついつからどこどこがあーだった、こーだったとうるさい位に説明してた。
なのに今回はだいたいこの1年くらい、としか答えられず所詮アタシなんてこんなもん!!って感じだった。
あの公園の駐車場の縁石に胸からあたって行って小さく「きゃん」と鳴いたのはいつだったっけ?!
お留守番する時にもらうおやつを鼻ではねてしまって、床に落とし、その落としたおやつをオーグに食べられてしまったのはいつからだったっけ?!
犬ご飯のボール(入れ物)が待てのおすわり中に右にずれてしまっても元あったボールの位置めがけて口を持っていったのはいつからだったっけ?!
家の中のスリッパにつまづくようになったのはいつからだったっけ?!
猫を見るのが好きなセプ。いつごろから目の前にいる猫に気付かなくなった。
「セプ、にゃんにゃんだよー」と言うと大きく左右に首を振るようになったのはいつからだったっけ?!
やけに音に過敏なセプ。これは何年も前からだなー。関係ないか…
芝生の坂に大きな浅い穴があった。オーグはなんて事なくその段差を飛んでいた。
セプは顔から落ちた。
これは初めて目の検査をする少し前の事だ!!
低い段差凹←この形になっていた道で、オーグは上手に歩いていったのにセプは両前足から折れてこけた…。
その後もなんでできないのかと何回もそこを通る時はこけさせてた…
見えてないのかな?と頭の片隅には思っていたけど、本当にこんなに見えてないとは知らずセプを傷つけてしまっていた。
これは初めて目の検査をする前の日にも試してた。
マンション玄関のガラスの扉。
散歩もおわって家の中に入ろうと楽しい気持ちで先頭を歩いていったセプ。
そのまま閉まっているガラスの扉にぶつかった…。
驚いたらしく小さく「ひゃっ」と鳴いた。これは病院に行った日の朝の出来事だ。
動物病院に電話してこの事を話したら
「今日、病院来れますか?」と言われた。
初めて大変な事に気付いた…
…たくさん予兆があったのにずっと病院で検査しなきゃ!!なんて思わなかった。
たぶんずっとセプは不安だったと思う。
ごめんね、セプ。
これからは程よいケアをするからね。
