賢く幸せな子育てで
ママも子どもも輝く未来を手に入れる！
美賢女®︎メソッド認定講座主宰
山下エミリです。
3男1女の子育て歴30年の経験値と
アカデミックな心理学に基づき 賢く幸せな子育てをお伝えしています。
世の中には、【勝手に傷つく人】たちがいます。
傷つくということは、自分を傷つける人を作り出すということです。
「あなたのせいで傷ついた」
と相手を加害者に仕立て上げ、
攻撃的になり、身勝手な犯罪を犯すこともあります。
先日、特定少年初の死刑判決がありました。
事件がなぜ起きたのか、
あまりにも身勝手な理由がわからない
という声が多く聞かれましたが、
その歪んだ考えが
生育歴から起こることが心理学で解明されています。
この事件は、
一方的に好意を寄せた女性に
交際を断られたことで怒り、
女性を傷つける目的で
女性のご両親を殺害し妹の頭もナタで殴り、
家を燃やしたというものです。
この事件に至るまでの経緯について、
被告の陳述をかいつまんで説明すると、
被告は、殺害した被害者の長女と
事件の4カ月前に知り合い、
一方的に好意を寄せ、
デートの誘いやプレゼントを繰り返しました。
長女は、被告のこの行為に恐怖を感じ
「デートはできない」と断り、
LINEをブロックしました。
被告はメッセージが既読にならないことに
怒りの感情を抑えられなくなり、
長女を拉致して、強姦して逃亡しようと考え、
待ち構えていたところ、
長女が女性の友人と親しくしている様子を見て、
男性と見間違えた被告は
「裏切られた」と怒りを覚え、
ダメージを与えるため、
長女の両親を殺そうと考えたと言うことです。
この身勝手な殺害理由に共感できる人はいるでしょうか？
「裏切られた」と勝手に思い、
「怒り」を勝手に感じた被告が
何の罪も、落ち度もない人々を殺害したのです。
両親を殺された長女は、
法廷で以下のように陳述しました。
「お父さん、お母さん、妹は何も悪くないのに
何故こうなってしまったのか考えています。
巻き込んでしまった、お父さんお母さん、
妹にどう償えばいいのかずっと考えていますが答えが出ません。
裁判で明らかになった犯行動機の1つ、
『私を拷問したかったが家族を殺した方が私にダメージを与えられる』
というものを聞きましたが、
少しも納得できません。何も理解できません。
裁判で犯人の生い立ちが明らかになりました。それと私のお父さん、お母さん、妹に何の関係があるのでしょうか」。
生き残った長女は
自分が家族を巻き込んだと自責の念に苦しんでいます。
彼女に何の落ち度があったと言うのでしょうか。
何もありません。
そして、いうまでもなく
犯人の不遇の生い立ちは、
被害者にとって、殺されていい理由にはならず、
全く関係のないことです。
「勝手に傷つく人」は、
自分が勝手に傷ついているだけなのに、
相手に対して恨みを持ったり
怒りを持つわけですが、
実はそれは、
親に向けられない怒りを他人に向けているだけと言うことが、よくあります。
法廷で、弁護人から何が辛かった尋ねられた被告は、
「ひとつめは家の事です。
妹の事、母親の事、普段から（被告泣きながら）
『お前がこの家で一番邪魔なんだよ』とヒステリックに言われたことが一番辛かった」
と答えています。
犯行に至る根底にあるのは
被告の母親との関係なのです。
この遠藤被告は、
愛着障害や複雑性P T S Dが認められると精神科医の見解が出ています。
愛着障害というのは、
乳幼児期に（主に）母親との情緒的な絆が形成されなかったことによる障害で、
愛着障害の子どもは、
孤立感を感じやすく、感情が不安定でコントロールができないために、
攻撃的な行動や反抗的な態度を取ります。
また、子どもの時期だけでなく、大人になっても対人関係の困難さを引き継ぎます。
複雑性P T S Dというのは、
例えば怒られ続けるなど
継続的にストレスを感じ続ける家庭環境にあったことで、
感情のコントロールが困難になったり、
普通なら何でもないようなストレスに対しても
圧倒されるように感じたり、
動揺した時に気持ちを落ち着かせるのが難しかったり、
感情が麻痺したり解離したりするなどの
感情的反応が過剰または乏しい状態のことを言います。
また、自分が落ちこぼれで
他の人より劣っているといった
自己肯定感が低い状態で
対人との関係を維持することや
他者と親しくし続けることに困難さを伴います。
つまり、「勝手に傷つく人」は、
自分が勝手に傷ついているだけなのに、
相手に対して恨みを持ったり怒りを持つわけですが、
実はそれは、
乳幼児期に愛着形成ができなかったことにより
性格に困難が生じたことが原因であることも多いのです。
親から拒絶され続けた被告にとって、
他人に拒絶された出来事は、
まさに親に向けられない怒りを
爆発させるきっかけとなったに過ぎません。
被害者は、何も悪くありません。
この被害者は、被告の生育歴に責任があるのでしょうか？
全くありません。
勝手に歪んだ認知の加害者に
親に代わる怒りの吐口とされただけです。
今回T B Sの報道特集で、
被告の不遇な生育歴に
「追い打ちをかけるように」
女性から交際を断られたために犯行に至ったというナレーションがありました。
被告視点での捉え方では、
まるで女性の行動が、
被告に犯行に至らせたというような印象を与えてしまいます。
これでは、二重被害に遭っているようなものです。
被告の犯行は、生育歴によるもので、
女性は全く関係ありません。
被告の不遇な生い立ちが
事件を起こしたのであれば、
被告もまた被害者です。
だからと言って、
そんなことや被告の更生の有無は
被害者にとって全く関係なく、
厳罰を望むのは当然のことだと思います。
京アニの事件や
１７歳による東大前刺傷事件しかり、
無関係な被害者をこれ以上増やさないために大事なことは、
子どもの生育歴が
どれだけ将来に大きな影響を与えるのか、
被害者が被害者を作り出す
心理的構図を多くの方に知っていただくことだと改めて思いました。
虐待というと身体的なことを
思い浮かべる方も多いかもしれません。
子どもの心を傷つける
心理的な虐待があること、
親は悪気なく
無意識にしてしまっていることもあります。
そうであっても、
必ず子どもはSOSを出しています。
それに早く気づけば、
子どもを犯罪者にせずにすみます。
子どもが生まれた時、
ただ、幸せを願ったはずです。
その気持ちを
忘れないでいてほしいと心から願っています。
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沢山のママに届きますように💖
山下エミリプロフィール
https://profile.ameba.jp/ameba/withmilk99
ママと子どもが輝くキャリア！
一般社団法人
キャリアエデュケーション協会
代表理事
公認心理師／美賢女プロデューサー
好きな仕事を見つけて
自然と選ばれる起業家になる
【エレガンス美ブランディング】主宰
＊3男1女の母モデル。雑誌anan,non-noやTVCM出演多数。
＊カウンセリング実績のべ6000名
筑波大学大学院 博士前期課程
人間総合科学研究科 生涯発達専攻 カウンセリング修士
【受験合格実績】
千葉御三家を含む中高一貫校特待生合格2名
偏差値70超公立中高一貫校合格
国立一期校大学現役合格
私立大学特待生のべ3名合格
【受講生実績】
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