「帝王切開で大切な命とお別れしたママのお話会」でした。


普段、私が開催している帝王切開の講座等は、赤ちゃんも同席していただいています。
赤ちゃんを亡くされたママたちがそこに参加するのは。とても難しいのです。


私も、スーパーの買い物は子どもがいない時間に行ったり、家族連れが集まる場所は避けたりしました。

次の出産のことも考えなくちゃ・・・
でも、帝王切開のことなんてわからないことだらけ・・・


そして、まだお別れして一年も経っていない方たちにとっては、まだまだお空で見守ってくれているお子さんとも話したい。


そんな、気持ちが大きく揺れている皆さんでした。
涙をいっぱい流しました。
ぽろぽろ ぽろぽろ と流れました。
でも、大丈夫  みんな一緒に泣いてくれます。


うれしい涙も出ました。
いつも応援してくれているのを感じるから・・・

買い物に行って、「今日は何食べたい?」ってまるで我が子と一緒に買い物に来たかのように独り言を言ってる自分がおかしいのかと思っていたら、あらあら・・皆さん呟いていらっしゃいました。



うん。一人じゃない


ちょっとオカルト的な話にもなりました。

あるママから「皆さん、あの子の存在をどうやって確かめていますか?」って。


家の中でカタン・・って音がすると、「あっ、いる♪」ってうれしくなります
上の子がおやつを「一緒に食べよう♪」って誰かと話しているとうれしくなります♪

私も以前はソファに座って、「おいで~」って両手を広げて、まるで二人が隣にちょこんと座っているかのような気持ちになっていました。

こんな話し、普通に話したら 変な目で見られますね


でも、大丈夫  みんな「わかる! 」って肯いてくれるから




最後は夫のことを心配しました。
自分自身の回復は自分でわかります。
でも、あの日を一緒に過ごし、自分には記憶がない

 「夫が体験したこと」

・・亡くなった赤ちゃんを、パパだから・・・と最初に抱っこした夫

・・妻の命も危ないと言われ、亡くなった赤ちゃんのこととで どんな精神状態だったかわからない夫

・・毎日泣いている妻を置いて 仕事に行かざるを得なかった夫

・・あの日以来、ゆっくりお風呂に入ることが無くなってしまった夫(ゆっくりする時間が怖いと呟かれたそうです)

・・今回の会への参加を「行っておいで」と言ってくれた夫

・・参加することでもしかしたら心がぐちゃぐちゃになってしまうことを心配されたのだと思いますが「どうして行くの?」と止めた夫


皆さん まだまだ自分の心をしっかり保つだけで精いっぱいだけれど、旦那さんのことも心配されていらっしゃいました。





もちろん、心無い言葉を言われたというお話もたくさんありました。
その中で、私が今回一番悲しかったのは


「いい勉強になったでしょ」


こんな言葉を、宝物を亡くし、ママの命さえも危なかった人に対して どうして言ってしまうんだろう。


しかも、医療従事者から・・  義母から・・


早期胎盤剥離で赤ちゃんを亡くしたママの病室に来た医療者(看護師か助産師かわからなかったそうですが)が



「いい勉強になったでしょ」 と・・


やっと安定期に入ったので、家族で車で2時間くらいの場所に出かけた先での大出血だったそうです。
妊娠中に旅行なんてしたからよ・・・という意味でしょうね。


肯くともできず、
ご主人とただ黙って聞いていたそうです。 


「いい勉強」ってなんでしょうね。


なんだか無性に悔しくて悲しかったです。



帝王切開だけでも情報が少ないのに、この分野はまだまだ一緒に会って目を見て話す場がないです。
でも、情報を探していらっしゃいます。
お腹には私たちと同じ傷があります。

帝王切開のこともお伝えしました。

「無事に抱っこできるなら、帝王切開を選びます」
そんな言葉が 心に残りました。


前日まで参加を迷っていた方もいらっしゃいました。
でもね、今回のご縁はまさしくあの子たちがつないでくれたご縁。

 ただただ感謝です。

勇気を出して、開催の声をかけてくださったいさみんさん、本当にありがとうございました。