帝王切開カウンセラーの細田恭子(ほそだやすこ)です。
・講座情報はwebサイト「くもといっしょに」の「くらす・くも」から
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「帝王切開がイヤでした」
そうおっしゃるママとお会いします。
でも、「それじゃ、お子さんと会えなくても良かった?」とお聞きすると、「いえ・・この子は大切だしかわいいです」とおっしゃる。
という事は、「帝王切開」という方法がイヤだったのではないことが多いんです。
帝王切開出産で「無事に産めて良かったです」という方もたくさんいらっしゃいます。
ということは、その途中に起きたことが 「帝王切開という出産方法」を良くも悪くも変えてしまっているんです。

あなたの心の現在地は今、どこですか?
・帝王切開で出産できて、本当に良かった。たくさんの人に感謝です!
・無事に産まれてきてくれて良かった。でも何が起きたのかもう少しちゃんと知りたかった。
・無事に産まれてきてくれてうれしいです。でも、ずっと下から産むことしか考えてこなかったから、まだきちんと受け止められません。
・帝王切開を表面では受け入れているつもりですが、テレビで自然分娩のシーンが流れるとチャンネルを替えてしまいます。
・赤ちゃんと出会う最善の方法?それじゃ、あの子が帝王切開を選んだから私のおなかに傷がついたっていう事ですよね。あの子が憎いです。
(我が子をかわいいと思えない方ともお会いします)
では、その途中に起きたことは何ですか?
・大切な人からの温かい言葉があった
「おなかを切ってまで無事に産んでくれてありがとう」
寄り添ってくれた助産師からの「あなたのがんばりは私が知ってる!」
・大切な人からの心ない言葉があった
「ちゃんと産めなくて残念だったね」「ラクして産んだんだね」
・医療者から前もって帝王切開出産の説明、産後にバースレビューや術後の説明などの時間があった
・医療者から、なぜ帝王切開になったのかの説明もなく、術中は全裸で放置されていたり、痛みを伝えると「気持ちが弱いから下から産めなかったのね」など孤独だった
・自分の中に出産方法へのこだわりがなかった。
自分も帝王切開で生まれた。無事に生まれてくれたらどちらでもいいと思えた。
・自分は助産院での出産を希望し、それなりに身体も整えてきたのに、叶わなかった。
・術後、痛みもそんなに無くて回復も順調だった
・術後、身体の震えが止まらず、あの子を置いて死んでしまうかも・・という死の恐怖を感じた。また痛みで赤ちゃんのお世話が想像していたようにできなかった。
・傷はほとんど気にならないくらい薄くなりました
・肥厚性瘢痕で痛みもあり、幅も太く 温泉にも行きたくないです。
・産後、同じ体験をした人と共感しあうことができました。
・誰かと話して心が傷つくのが怖いからネット検索ばかりしています。そうするとキラキラしたブログばかりが目につき、また落ち込みます。

途中経過によって、目的地が変わります。
本当は行きたかった目的地から大きくズレてしまうこともあります。
それじゃ、妊娠中に思っていた本当の目的はなんでしたか?
たぶん「無事にこの子を抱っこする」だったのではないですか?
だから変わったのは目的ではなく途中経過。
途中経過=受け止め方
途中にあった痛みや悲しみ、無力感など
受け止め方を変えるのって、ひとりでは難しいんです。
でもね、誰かと一緒なら・・・
「わかるよ」って言ってくれる人たちとだったら、案外早く受け止め方を変えることができるんです。
現在地がわからないと、自分がどこに向かえばよいかもわかりません。
傷ついていることを認識しないまま子育てを続けると、反抗期さえも帝王切開のせいにしてしまう。
そんなもったいないこと、やめましょう。
途中経過(受け止め方)はいつでも変えられます。
そこで立ち止まっているのもこだわっているのも自分なんだから。
長い長いトンネルを抜けたら、眩しい景色が広がっています。
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