8月21日、23日の両日に「鳥取県西部日本ミツバチの会」を立ち上げてから最初の講習会を開催しました。
会員さんの希望から第1回講習会は「アカリンダニ対策」をテーマにしました。
1日目は地元の家畜保健所を会場にお借りし、2日目は平日参加ができない方のためにイタリアンレストラン「カルーソ」を会場に日曜日開催としました。
1日目は参加者が多かったので、2グループに分け、前後半で交代しながら
〇ミツバチの解剖 〇アカリンダニの対処法 の2つの実習・講義を行いました。
ミツバチの解剖研修
以下は参加できなかった会員に先日送付したレポートの一部です。
鳥取県西部日本ミツバチの会 第1回講習会 レポート
開 催 日 1回目:8月21日(金) 鳥取県西部家畜保健所 参加者25名
2回目:8月23日(日)イタリアンレストラン「カルーソ」 参加者 15名
開催概要 前半 : 「アカリンダニ症について」
後半 : 「メントール・蟻酸・シュウ酸による予防と治療事例」
講 師 鳥取県西部日本ミツバチの会 代表 安田 道雄
[はじめに】 鳥取県西部および全国の日本ミツバチの状況
毎月複数の新規入会があり現在約70〜80名の会員を抱える会に成長しています。
【前半】アカリンダニ症について(生態、現状、検査)
1. アカリンダニ症の現状と行政への報告義務
隠れた消滅被害 :
行政の公式報告では発生件数は県内で数件に留まっていますが、実際には昨年多くの群が消滅しています。これは会員が家畜保健所に報告していないことが原因です。アカリンダニは報告義務のある「届出伝染病」であるため、今後は家畜保健所に実数を正確に連絡する事が重要です。
農薬(ネオニコチノイド系)の影響 :
西洋ミツバチの崩壊原因として、業界では「新型ヘギイタダニ」の耐性化が挙げられがちですが、カメムシ防除に使われる「ネオニコチノイド系農薬(スタークル等)」との相関関係(ハチの寿命が縮み、冬越しできずに崩壊する)が指摘されています。
散布農薬の変更依頼 :
会の働きかけにより、一部地域(南部町、大山町豊房地区)では、農協に要望書や学術論文を提出することで、ネオニコチノイド系からハチへの影響が比較的少ない有機リン系の「トレボン」へ散布農薬を変更してもらうことに成功しています。
2. 解剖による早期発見
自主検査の推奨 :
会の備品として購入した貸出用「拡大鏡」を利用し、自主的に検査ができる体制を整えました。
簡易的な判別方法 :
拡大鏡がなくても、死んだハチの首(頭部)をちぎって気管を観察すると、健康なハチは透明ですが、アカリンダニに感染している場合は「黒ずんだ(黒褐色〜黒の斑点・筋)」気管が見えるため、肉眼でもある程度判断できます。
早期治療の効果 :
発見が早ければ治療による生存率は7割以上ですが、1月など冬の遅い時期に対処しても生存率は3割程度に低下します。
発生時期のサイクル :
アカリンダニは夏(6〜8月)にはほとんど症状が現れず、検出もされません。これは夏場にハチが活発に動くため蔓延しにくいためです。最も蔓延し被害が出るのは10月から冬(12〜1月)、および春先(4月)です。冬場はハチが巣内で密集して固まっているため、ダニが隣のハチへと容易に移り感染し易くなるためと思われます。
※アカリンダニ症を疑った場合、会の保有する機材を借りて自身で検査をするか、それが面倒な方は家畜保健所に検査を依頼しましょう。
3. 解剖の実技指導
講習会では、21日に家畜保健所の渡辺健一さん、23日に本会副代表の干村隆司さんによるアカリンダニを顕微鏡で確認するための実技指導を行いました。
【後半】アカリンダニの予防・治療事例
公的機関(家畜保健衛生所など)は、法的規制(薬機法)や責任問題のため、公に「この未認可の薬をこう処方すれば治る」とは指導できません。そのため、以下は講師が自身の20年以上の経験に基づいて実証し、効果のあった安全かつ効果的な処置方法です。
1. メントール(クリスタル)による予防法
2. 蟻酸(ギサン)による治療法
3. シュウ酸(バボライザー)による治療法
※これ以降は会の中での詳細な講習内容になります。内容がネット上で独り歩きすることが予想されますので、このブログ内での掲載は差し控えます。


