「恐るべし!?」、西洋蜜蜂 | にほんみつばちANNのブログ

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約1か月前、夕方の暗くなった時間帯に「蜜蜂が分封して庭木に固まっている」という情報が舞い込み、急いで重箱巣箱をもって現場に向かいました。グランパは現場に着いて正直、ちょっとがっかりしました。「蜂が黄色い!」明らかに西洋蜜蜂でした。それもどんぶり一杯ほどの小さな群れです。ツゲの庭木の枝の間に固まっていて、直接巣箱に落とせません。ちょうどビニール袋があったのでそれに落とすことにしました。何とか枝の隙間にビニールを入れ、皮手袋をはめ、手で落とし込みました。袋から重箱巣箱に落とし込み、それを自宅に持ち帰り、畑に仮置きにしました。翌日、現代式巣枠(6枚)に西洋蜜蜂用のスソを貼り、重箱から落とし込んで、継続飼育することにしました。

 

サックブルード対策の実験(日本ミツバチに西洋を合同する)で、西洋蜜蜂を1群飼育したことがあったグランパですが、実に8年ぶりの西洋蜜蜂です。

 

先日、ニンニクの収穫時に観察すると、スモンの前面におびただしい数の働きバチが出ていました。

「どんぶり一杯ほどの小さな群れが、1か月でなぜこんなに増えるんだ?」と疑問に思ったグランパでしたが、新たに巣枠を入れた継ぎ箱をしてやることにしました。新たな巣箱にそれまでの巣箱を載せようと持ち上げたところ、信じられない事態が起きました。

なんと巣枠の下に10センチほどの巣がはみ出していたのです。巣枠6枚が満杯になり巣枠をはみ出して巣を造っていたのでした。さあ、それからが大変です。巣枠の入った新たな巣箱にそのまま載せると、はみ出した巣がつぶれてしまいます。躊躇していると、腕、太もも、首筋、脳天に激痛が走りました。綿布、ジーンズ越しにたくさんの蜂が針を刺してきたのでした。西洋蜜蜂をちょっと甘くみていました。

 

幸いにも傍にスモン部分の木枠があったので、手に下げた巣箱をそこに載せ、大慌てで現場から逃げました。

しかし50メートル走っても蜂は追いかけてきました。最終的には軽トラに逃げ込みました。

痛みは脳天部分がいちばんひどく、刺された腕はみるみる赤くはれてきました。

日本ミツバチとは比べ物にならない痛さです。

自宅に戻り、ほこりをかぶった燻煙器を取り出し、麻布を切って押し込み火をつけました。

巣枠はもう使えないので、最終的には重箱式の巣箱を継ぎ足すことにしました。

 

騒いでいる蜂たちに煙を吹き付けると、襲ってこなくなりました。

「燻煙器の威力はすごい」と改めて感心しました。

 

グランパを寸前のところで救ってくれた木枠には、まだたくさんの蜂が残っています。スモンの前に立てかけて蜂たちが巣箱に戻るのを待ちます。

 

底から網越しに写真を撮ってみると、どんぶり一杯だった群れがこんなに増えていました。

「恐るべし、西洋蜜蜂の繁殖力」です。

 

結局のところ、この西洋蜜蜂たちは「日本ミツバ巣箱」で管理することになりました。

(追記)

この群れたちは、現在出張中です。従兄の頼みで、「タカミメロン」の授粉用に貸し出し中なのです。