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From With

子供達に、幸せの見つけ方、教えてあげたい・・大丈夫。隣りにいるから。あなたの周りは、ほら、幸せがいっぱい!!(自宅を色んなお子さんに開放して14年。問題のある子 無い子皆一緒に 同じ時代の同じ時間を生きていきたいな~!一歩一歩、 丁寧に・・)



金冠日食を観た。


学校で、職場でみんなと観るから、とびっくりする程早起きをしたNとFを見送り、


私もびっくりする程早く洗濯機を回してお握りと専用眼鏡を持って二階の教室に陣取った。


Aさんは早朝の仕事でまだ社内らしいが、Nからはスタンバイばっちり!!、Fからも会社周辺は某TV局アナウンサーも含め沢山の人だかりとメールが来た。


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良し!!と眼鏡をかける。


わ、わ、わ、
もう欠け始めてる!!!


慌てても仕方ないのに一人慌てる。


シルエットになった月の満ち欠け・・・そんな幻燈を見るような太陽と月と地球のコンチェルト


道の向こうから 「お兄ちゃん、もうすぐだよ、来て!来て!」と声が聞こえた。


テラスから覗くとご近所の大学生のお嬢ちゃまが二階の窓辺から身を乗り出していた。


そして、
いよいよ月がすっぽりと光の輪に囲まれると


近くの小学校から歓声が上がり、静かな住宅街のそこここにため息が漏れた。


「綺麗・・・」
「なんて綺麗・・・」


私も 思わずそう呟き
(神々しいもの)の前で息を整えた。


気付くと お隣のお婆ちゃまがテラスにも庭にも出ていない。ひょっとしたら専用眼鏡をお持ちでないのか、とまた慌てて降りてインターフォンを押した。


案の定 買い忘れて諦めていたとのこと。「早く、早く」と手を引いて 良く見えるところにお連れする。


二人して多分(生涯最後の金冠)を眺めた。













厳かな程に薄暗くなった街で数々の神話が浮かんだ。



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バイキングは
スコルと呼ばれる狼が太陽を追いつくと日食になる、と言った。


ヒンドゥー教徒は
ラーフとケートゥという二人の魔神が起こすと言った。


そして日本人は
天照大御神の岩屋伝説を生み出した。







2012年5月21日
金冠日食は奇しくも東京スカイツリー開業前日に日本中を幸せの輪にして、日本中に幸せの指輪を届けて過ぎて行った。















昨夜、友人のMちゃんから
大切な人を一番大切にするために、手にしたものを整理して旅立つ、と連絡が入った。


Mちゃんから聞いた様々な事情とMちゃんが積み上げてきた夢の重みが目の前で満ち欠けるシルエットのように思え、


その決心に
人の(神々しさ)を教えられた。










「Mちゃん、今、神様が私にも綺麗な指輪をくれました。


この天の指輪


Mちゃんにあげる。」













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子供達を連れて歴史博物館に行って来た。


Withルームで歴史を学んでいる4、5、6年合同の課外レッスンで、今回は縄文体験が主な目的。


駅で待ち合わせ、引率リーダー二人、点呼係一人、そして学年別でペアを決めて出発。


ここから先は引率リーダーの仕事で博物館の最寄り駅からは地図、交番フル活用で正に紆余曲折しながらたどり着く。


何度かちょっと向こうに博物館が見えながら、横道にそれそうになった時は口を出さぬのに苦労したガーン


開館直ぐの博物館、私達が一番乗りで学芸員の方(K氏)が案内について下さった。(ラッキー!)


が、Withルーム流の学習が染み込んだ子供達はK氏が説明しようとすると、


「待って、待って、今から考えるから。(落とし穴)ってことは~、ん~、(狩り)だよな~。」


「(狩り)ってことは、(しとめる)で~、(しとめる)ってことは、(動かないようにすること)で~、」


「・・・」
「・・・」


「あ~~~~!!だから 下に棒が沢山さしてあって動かないようにしてんだ!」

「だけどさぁ、じゃあ、なんでこの棒、先がトンガってないわけ?」


「ナイフ無かったんじゃないの?」


「だけど、結局、落ちた動物は食べるわけだから、ナイフみたいなのはあったはずだし・・・」


と、普段のレッスンさながらになって、そして、やっとここでK氏に質問となる。(嫌なお客さんだろうな~・・・)


K氏の 冷蔵庫の無かった時代だから 食するギリギリまで生かしておく必要があったから、との説明を聞いて一同納得。


こんな調子で 小さな博物館のほんの縄文コーナーを回るだけで1時間半以上を費やした。


一番面白かったのは
縄文土器を触らせてもらったときで、


私が「さ~て、これからみんなは(生まれて初めて)の体験をします!


(生まれて初めて)ってことは 体験しちゃったら (もう知ってる人)になっちゃうわけよね。


この一瞬を大事にするのよ~。ちゃんと覚えとくのよ~。


じゃあ、二人ずつ触らせて頂きましょう。ただし、みんなの(初めて)を大事にしたいので、触った人は 感想を言わないで黙って交代すること。約束ね。」


と前置きして始めたものだから、まぁ、子供は生唾ゴックン!! 神妙な顔をして(生まれて初めての縄文土器)と対面した。


そして、触った瞬間 手のひらが受け止めた太古の声が言葉になりそうなのをチャックして、目力いっぱいに次の子にバトンタッチした。


終わった子のムグムグ我慢する表情と、待っている子のドキドキ我慢する表情が、その二つの我慢が混じり合うのを 縄文土器がニンマリしながら眺めていた。


土器の模様作り、磨製石器のドングリ潰し、縄文衣装試着etc 沢山体験した後、K氏のご厚意で開館の外にある「縄文の森」で焚き火まで体験させて頂く。



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そして、最後に「さぁ、じゃあ、一つだけでいいから 今日一番心に残ったことをスケッチしようか。」と言って開館に戻ると子供達は迷うことなく それぞれの場所に散らばった。



そして、近くの公園でお弁当を食べ解散。Withルームの課外レッスンは無事に終わった。


夜、携帯で撮った写真を見ながら色々事情があって無理を承知で歴史クラスに挑戦してもらったN君を思った。


多分、年齢的にもレッスンの半分も理解出来ないであろうN君が一番最後まで座って あのイノシンの落とし穴をスケッチしていた。


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シングルマザーでお仕事のため一人だけ子供参加となかったY君を思った。


そのお母さんから「Yは私が帰るなり 楽しかった!と駆け寄り 上手に描いた縄文土器の絵を見せてくれました。


帰ってからも一人で続きを描いていたようで、土器がどんなだったかを夢中で話してくれました。」とメールが届いた。











子供の明日は無限だ。


でも、その無限は


今日の無限を信じることから始まるのだと思う。











きっと、どの子も 夜は目が痛いくらいに燻された焚き火の煙に包まれながら眠ることだろう・・・


みんな、

お・や・す・み・・・











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From N子先生


PS
ルーム一背の高いYちゃんとルーム一背の低いHちゃん。


一人っ子の二人がペア。


一日だけ姉妹。







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卒業生のT君とSちゃんの就活が終わった。


「俺が第一志望落ちるなんて」とあらゆるジャンルの企業を落ちるだけ落ちて人生初の挫折を嫌というほど味わい、


「今から面接」
「あと数時間内で結果がくる。怖い。」
「何をやりたいのか もうわからん!」と吐けるだけ弱音を吐き


「友達に裏切られた!悔しい・・・」と電話をよこしたT君は


結局、ゴールデンウィーク明けに3社内定にこぎつけた。


その内 1社はいわゆるブラック企業と言われる大量採用型で 直ぐに断りを入れなければならない。


ブラックだけに厳しいリアクション覚悟なのだが、ここまで来ても「(他を断ってこちらに来ます)って言うようにN子先生に言われたからこんなことになった(笑)」と不安を転化してきた。


それでも、とにもかくにもT君の就活は終わった。









Sちゃんは準備バッチリ、容姿、やる気、全てにおいて完璧でAさんに面接練習もしてもらって早目のスタートをしたが


やる気の強さ、(多分)癖のある表情・口調が仇になってつい先週まで連敗に次ぐ連敗。


「7割近くが最終面接で落ちてます。でも、前向きに頑張ります!」とばかりいうので、見ていられなくなった私は「今日、遅くなってもいいからいらっしゃい。」と自宅に呼ぶ。


Sちゃんは玄関から顔を出した私を見るなり顔をクチャクチャにして泣いた。


私も駆け寄って「あ~、Sちゃん、辛いでしょう。毎日、毎日しんどいね。苦しいね。可哀想に。可哀想に。」と言いながら両手を握って泣いた。


そして、ひとしきり話してから早速 これから受ける最終面接の再検討をした。やっぱり 気持ちが先走り 圧迫感があっるようだったので、言葉を置き換え、小さなことを丁寧に表現するようアドバイスした。


Sちゃんが来ている、というのでAさんが早目に帰って来た。突然の大雨で全身びしょ濡れになったAさんも「Sちゃん! 大丈夫? 待ってて、小父さん今着替えてくるから。」と声をかけた。


長期戦になりそうだったので、急いでお夕飯の準備をして、Aさんに大鍋をテーブルに運んでもらうとSちゃんは両手で顔を覆って声を上げて泣き出した。


「こんなにしてもらって、友達より親切にしてもらって、私、私・・・」と言っておいおい泣いた。


二三日前Sちゃんのお母さんは「Sは大丈夫って思ってるんです。あの子はやります。今までもそうだったから。だから、私は安心して旅行にも行っちゃうんです。」と言い、


最後に「今さら 妙に寄り添うのもきまりが悪いので・・・N子先生、お願いします。」と付け加えた。


余計にSちゃんの負のスパイラルを切ってあげたい、と思った。


未体験ゾーンを傷つき傷つき、もがきながら進んで行く子に限度を超える負担を掛けるのは私には出来ない。


過保護と言われようと、試練がそれを超える価値から大きく離れるときは手を差し伸べたいと思う。


傷んだカバンの汚れを取り、詰め込み過ぎた荷物を整理して、要不要を見極め、リセットした・・・


あれから1週間。Sちゃんからは何の連絡もないまま過ぎた。Aさんも 毎日 「まだ連絡入んない?」とメールをよこす。


そんな今日、レッスン前に携帯が鳴った。Sちゃんからだった。


「N子先生、
本日、○○行のCS職から内々定頂きました!!今まで励まして下さってありがとうございました!


拘束はありますが、今残ってる□百貨店、◇コミュニティ、○銀行、△社の結果を待って終わりたいと思います。


N子先生、本当に本当にありがとうございました!


先生…この間のご飯すごく美味しかったので、また誘ってくださいっ!(笑)」


直ぐに電話を掛けた。
Sちゃんは乗っていた電車を降りて掛けなおしてくれた。


二人で黙って泣いた。
携帯を挟んで黙って泣いた。


夕方、お母さんが私用の帰りと言って立ち寄りメロンを下さった。


両手を取って「おめでとう!おめでとう!」と言う私に「ありがとうございます。Sの心の寄るべになって下さって・・・。ご相談に伺った日からSの顔が違ってました。本当に・・・。嬉しいです。」と言って肩を振るわせた。












T君とSちゃん、
今年も私の大切な生徒達は 冷たい氷河期の荒波をバシャッ!バシャッ!とかき分けて、


力強くかき分けて


それぞれの岸辺にたどり着いた。


良し!!!!!


From With

PS
Sちゃんのことで嬉し涙を流して教室に戻ったら
5年生の生徒達が心配そうに私を見た。


思わず
「あなた達の先輩がね、会社のテスト沢山不合格だったんだけど、さっき合格したって連絡あったの!!! 凄いでしょ!!!


今日はS先輩が合格した日だから、今日来てるあなた達はラッキーよ~~!!
きっと最強の運もらえるよ~~!!」と言ったら


「やり~!!」「まじっ!?凄いんだけど!!」と両手を上げておおはしゃぎ。


A君など「俺、明日 算数のテストだから 運 明日までとっとこっ!!」と言いながら辺りの空気をせっせとせっせとカバンに入れる真似をした。





無邪気にはしゃぐ子供達を見ながら



ふと、いつか
この子達が超える海を思った私だった。










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