With album ~長く逢えなかった人と再会した日~ | From With

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子供達に、幸せの見つけ方、教えてあげたい・・大丈夫。隣りにいるから。あなたの周りは、ほら、幸せがいっぱい!!(自宅を色んなお子さんに開放して14年。問題のある子 無い子皆一緒に 同じ時代の同じ時間を生きていきたいな~!一歩一歩、 丁寧に・・)

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ずっと ずっと心に想っていた人に逢えた日の幸せ・・・・・・

長い時間が
記憶の彼方に 連れて行ってしまった人だったはずなのに、

一瞬にして
時を越え、

また その胸に
抱きしめていた・・・

そんな経験はありませんか?

私は 今年6月
10年前 突然引っ越していった教え子と再開できた幸せに恵まれました。


~ With album ~

“6月の花嫁”の日


 『幸せの魔法』


10年前

お父さんとお母さんが離婚して、

遠くへ 引っ越して行ったUちゃん。

近所にいた頃は

うちの子供達と

お庭にテントを張って お泊まりごっこをしたり、
小麦粉遊びで作った
ヘビや人形を
おうどんみたいに煮て食べたり、

地球の裏まで掘るの!?と思うくらい 大きな落とし穴を掘ったりして遊んだ。
その Uちゃんから
突然 結婚の知らせが来た。

そして、そこに、

『 ・・・先生、あの時 かけて下さった魔法が かないました。

「Uちゃん、先生が あなたに魔法をかけてあげる・・・

幸せにな~ります!
 幸せにな~ります~!」

って、私の頭を フワフワなでて下さったんですよね。

先生、魔法かなって、優しい人に出会いました。・・・』

と書いてあった。

結婚式当日、

すっかり縁を切ってしまった お父さんと

今も ご近所付き合いをしている私が
出向く場所ではない。

でも、

どうしても
花嫁姿を一目見て
祝福してあげたい。

そして、できれば

今も 片時も忘れていないお父さんに
その 様子を伝えてあげたい。

そんな気持ちがつのり、

教えてくれた式場に
かけつけた。

フロントで
お母さんと 10年ぶりの再会を果たす。

そして、
挙式リハーサル中の
Uちゃん、

真っ白なベールに包まれ

たくましい肩と並び
一歩 一歩 歩む
Uちゃんが 

ガラス戸越しに見えた。

・・・10年描いてきたUちゃんへの想いで いっぱいになる。

やっと 声になって呼んだ「U・・ちゃ・・ん・・」の名前。

何も知らず、

くるりと 振り向いたUちゃんは、

とても とても 美しい花嫁だった。

でも、

「先生!!!」

と 言った瞬間、

10年前の 巻き毛の可愛いUちゃんの顔になり、

そして、

あの頃と同じように
かえでみたいに両手を開いて

クスン クスンと
泣きだした。

お母さんから、

「教会式の挙式だから
一緒に 祝ってあげて下さい。」

と言われ、

末席で参列させてもらう。
賛美歌の流れる中、

緊張した横顔で
バージンロードを歩むUちゃんは、

また、
美しい花嫁にもどり、

真っ白な幸せの魔法に包まれていた。

そして、

末席にいた私に
小さく うなづくと、

しっかりと 顔を上げ

祭壇に向かって
ゆっくり ゆっくり
歩いて行った。

「Uちゃん、おめでとう!本当に おめでとう!

先生、お祝いに

また 新しい魔法を かけてあげるね。

幸せが ふえていきま~す!

幸せが ふえていきま~す!

フワフワの フ~~~!!」



思いもよらなかった時間を過ごし、

Uちゃんで いっぱいになって帰宅。

そして、佳き日をアレンジに秘め、

ご近所に住む
お父さんに お届けした。
あいにく、
お父さんは お留守で、

お若い奥様に

「 From With(私が子供達と開いた農家支援の為の小さなお花屋さん)の新作

”June bride“

なんですけど、お楽しみ戴けたら、と思いまして。」

と言って、
手渡す。



翌朝、ポストに
一通の手紙が
朝刊と一緒に入っていた。
それは、ブルーの万年筆で書かれた、

「ひょっとしたら・・・」で 始まり、

「有難うございました。」で 終わる

Uちゃんを 片時も忘れない
お父さんからの 手紙であった。