こんにちは。
不妊カウンセラーの ほりたたかこ です。

朝日新聞に掲載中の「患者を生きる」は『着床前診断』が取り上げられています。
11月10日(金)情報編
http://www.asahi.com/apital/special/ikiru/
記事に上がっているのは、長男が遺伝性疾患を持って生まれ
次のお子さんもその可能性がご両親の中にあるために、『着床前診断』を選択されたご夫婦です。
赤ちゃんの誕生前に病気の有無を調べる手段として
『出生前診断』と『着床前診断』があって
病気があるとわかって、妊娠継続を諦める『出生前診断』より、
受精卵を調べる『着床前診断』は母体への負担は少ないとされています。
今は遺伝性疾患がある場合に、適用されていますが
不妊治療をやっている当事者にとっては”流産のリスクを減らすことができる”と
そこに希望をつないている方も増えている気がします。
「何が妊娠につながるのかわからない今
少しでも明確になったほうが納得できる
だから着床前診断を受けてみたい。」
とおっしゃるかたは多いです。
記事にもありましたが、着床前診断自体が
・100%正確ではなく
・調べる対象によって精度は異なる
・受精卵を子宮に戻しても着床しない場合もある
(卵が正常でも着床の割合がものすごくよくなるわけでもありません)
ここでいう着床前診断自体は、遺伝性疾患の有無を調べているので
不妊治療の際の、着床前診断とは同じものではないと思うのですが
「技術的には可能なのに、不妊治療に適用してくれないのはなぜ?」
という声があるのもまた事実です。
昨年から、習慣性流産に関する臨床研究も始まっているので
少しずつ、実施の幅は広がってきているようです。
でもだからこそ、そこまでしなければ、納得できないものなのか
自分と向き合う必要もあると思います。
治療をやめるかどうかの選択をする前の『最後の砦』
それをやりたいと思うのも、当然の気持ちだとは思いますが
それを最後の砦ととらえないという選択もまたありだと思うのです。
なんどやってもうまくいかない現実を確かめながら、受け入れていく
つらさを伴いますし、途方に暮れてしまうこともあります。
それは執着してしまうものを諦める「喪の作業」でもあるからなのです。
繰り返し何度も確かめながら現実を検討していき
少しずつ情動をその対象から撤退させること
その作業を続けていくと
外の世界に関心を向ける能力や新しい関係を築ける能力を取り戻すようになります。
「最後の砦」は希望か、苦痛か。
どう思われますか?
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