「夫婦二人家族」って | 【福岡】カウンセリングルーム with(妊活・不妊/心理)

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公認心理師。
不妊治療を体験し、
その気持ちを心理療法を使って整理する大切さを感じました。
妊活・不妊カウンセリング/心理カウンセリングのどちらの相談にも対応しているカウンセリングルームを営んでいます。

こんにちは。

公認心理師の ほりたたかこ です。

大阪・梅田で妊活・不妊相談のカウンセリングルームwithを主宰しています。

 

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学会発表が無事に終わりました。

今回私が仰せつかったのは

シンポジウム「さまざまな家族のカタチと生殖医療」のなかで

「夫婦二人」というテーマでの講演でした。

 

①提供精子により形成された家族の課題

 清水清美先生(城西国際大学 看護学部教授、すまいる親の会事務局)

②「家族」をめぐる挑戦:卵子提供における家族の選択と拡大

 白井千晶先生(静岡大学人文社会学部社会学科教授、卵子提供を受けて親になった人、検討している人のおしゃべり会主宰)

③赤ちゃん縁組でいのちをつなぐ~すべての赤ちゃんにあたたかい家庭・家族を~

 萬屋育子先生(認定NPO法人 CAPNA 理事)

④夫婦二人という家族のカタチ

 堀田敬子 

 

精子提供、卵子提供、特別養子縁組とならんでのテーマですから

シンプルに考えれば、

不妊治療を授からないままに終えたあとの子どものいない夫婦について

ということになります。


“不妊治療の後の選択肢のひとつ”


そうかもしれないのですが

「夫婦二人家族」というカタチは

そこに並べられないものを感じたのです。

 

どこが同じでないか。

 

それは、

自らの意思でその形を選んだのではない

選択の結果そこにいるのではない

受け入れたくはないけど結果的にそうらなざるを得ないからそうなっただけ

 

精子提供も卵子提供も特別養子縁組も

子どもが欲しいと願って

その方法を選択した結果、そうなっている家族のカタチです。

 

一方で「夫婦二人家族」は

最初から「うまない」という合意があったあったカップル以外

不本意な家族のカタチであるといえると思うのです。

 

だからこそ「夫婦二人家族」は

すんなり受け入れられないし

そうなることを抗って

いつまでも不妊治療を続けてしまう人もいます。


夫婦二人という家族のカタチを前に

悲嘆があり

挫折感があり

喪失感があり

怒りがあり

無力感がある


心理的なケアがとっても必要な状態なのです。

そんな話から入りました。


たくさんお話ししたいことがあって

スライドも多めに用意したのですが

時間の関係でだいぶはしょりました。


これからブログで少しずつ紹介していきます。

長くなるので、今日はこの辺りまでで。