てち目線


……………



なんとも親切なことに、理佐がバスケ部の活動している体育館まで案内してくれるそうだ。



「いやー、まさか体育館が4つもあるなんてね。 知らなかったよ〜」



「そうなのよ、入学式が行われてたとこが第1体育館。 バスケ部が使ってるのは第3体育館なの。」



「あと、第2体育館と第4体育館もあるんだよ〜」



ねるが和やかな笑顔で言った。



「へぇ〜、詳しいね?」



「私は何回も来たことあるからね。 まぁ理由はふぐわかると思うよ。 」



「?」



どういうことだろう、と不思議に思っていたら第3体育館に到着した。



……………



「よっしゃ、じゃあ開けるよー」



理佐が体育館のドアを開けた。



「理佐ぁぁ!! 」



ドアを開けた瞬間、1人の小柄な女の子が理佐に飛びついてきた。



危ないっ!と叫ぼうとしたが、理佐はその女の子が来ることをわかっていたかのように、抱きしめて受け止めたので、喉元で声が収まった。



「久しぶりだね、ずーみん。 」



「久しぶりー! 理佐〜! 相変わらずだね?」



ずーみんと呼ばれたその女の子は、嬉しそうに言った。



「ずーみんも変わらないね。w」



理佐も、心なしか嬉しそうに見える。



「え、あ、ん? 状況が掴めない…w」



「あぁ、紹介するね。 ねるは知ってると思うけど、私の幼馴染みでここの2年生の今泉佑唯。 ずーみんって呼ばれてるわ。」



理佐がそう紹介してくれた。



「今、理佐が言ったように、今年からここの2年生の今泉佑唯だよ〜、ずーみんって呼んでねー!」



「え、先輩なの!?」



私がまず驚いたのはそこだった。



理佐の方がよっぽと大人っぽいし、背も高い…w



「まぁそうは見えないよね。 ちっさいし子供っぽいしwww」



理佐がニヤニヤしながらずーみんの横腹をついた。



「もぅ! 私の方が年上でしょ!? 」



ずーみんは少し怒ったように、それでいて優しさを感じさせながら理佐を叱った。



「姉妹みたいだね…w」



「それ、中学校でも同じこと言われてたね〜w
まぁ、久しぶりの再会だし2人で話したいだろうから、私たちはバスケ部の部員さんを探そ?」



ねるは気遣いのできるいい子だな〜



「そうだね! どこだろ〜?」



理佐とずーみん2人で楽しそうに話しているのを横目に、私たちは部員さんを探し始めた。