もな目線
……………
自分のクラスを確認した生徒達は、
どんどんそれぞれの教室へと向かっていった。
「みんなも移動してるし、うちらも行こか?」
「うん、でもさ、私たちの教室ってどこー?」
「え、どこやろ。 あ、そこに案内図みたいなんあるで!」
みーが校内図の書かれた紙の元に駆け寄る。
続いて私も、どれどれと覗いてみると
「「うわぁ…」」
思わず声が揃った。
「新館、中館、本館、北館…校舎の数が多いのは知ってたけど、改めてみたら多すぎるわぁ…
どの校舎にどの教室があるか全然頭に入ってこやんw 」
「いっそ清々しいくらい複雑じゃんw」
みーが諦めたようにため息をついた。
「図見てもわからん! 近くの人に聞いてみよ」
みーが私たちの横を通りかかった女性に声をかける。
「すみません、あの、1年1組の教室ってどこにあるんですか?」
「こんにちは、1年1組ですか… あかねんは確か去年1組だったよね…えっと、そこの渡り廊下を進んだ真ん中の校舎の4階ですね。 階段を登って左手にありますよ。」
その女性は落ち着いた雰囲気の人で、
私たちを見て、微笑みながら
道を教えてくれた。
「そこを渡って…階段登って左… はい、わかりました! ありがとうございます!」
「いえいえ、お役に立ててなによりです。 では、失礼しますね。」
そう言ってその女性は、どこかへ消えていった。
「今の人、すごかったね…」
「めっちゃ綺麗やったなぁ! しかも品があるというか…多分2年生やな、また会うことがあるかも!」
「次会ったら、ちゃんとお礼したいね。」
「そうやな!」
「っと、その前にまず教室行こw」
「あかんなぁ、すぐ脱線してまうわw 行こかー!」
そんなこんなで、ようやく私たちは自分たちの教室に辿り着くことができた。