はぐみいの体験に行った6月、その次の会でワークショップの実行委員に任命された私。
とにかく、ワークショップどころかはぐみいのこともよくわかっていない、そんな状態からスタートした。




レジリエンス、Resilience, まずその意味をしらべてみる。困難なことがあった時それを克服する力、打たれ強さ、自己肯定感などが出てくる。これこれ、これはまさに私が子どもに持ってほしい力だ。自分にないから子どもには付けてほしい。このワークショップのねらいは、子どもにいかにレジリエンスをつけるか、そのヒントになるようなことをすればよし。決まりだ。

私の中ではシナリオが完成したものの、さて、それを話し合う当日、K1がミツバチに刺されるという事件が起った。皆が病院へと車を走らせて行ったあと、我が子K2と私は、K1を刺して死んだミツバチを建物内で発見した。K2はK1のことをちょっと乱暴な子と思っている節があるのだが、私がK1はこのミツバチを外に逃そうと思ったんだねと言うとなにやらK1に想いを寄せているようだった。ミツバチは土の上に逃してやる。



その後実行委員でオンラインミーティングをした。そしたら、あの事件がまさにレジリエンスだったというではないか。K1が悪いのでもなく、蜂が悪いのでもない。まさに自然との共生を見せてくれた、そしてK2がK1の違う面を見た、それも全てがレジリエンス!そんなことに気づく実行委員のメンバーがすごい。

その後も何度かオンラインでミーティングを重ねる。ワークショップで何をするか、という点を話すと言うより、自分が生活の中で気づいたレジリエンスを出し合う。工夫して遊ぶこと、なども出てきて、これって子どもがいつもやっていることじゃない?子どもって本来レジリエンス力を備えた存在なんじゃないかなんて話が出てくる。そうか、それに気づかず、心ない大人が子どもの力を潰しているのかもしれない。



話すうちに出てきたのは次の7つ。
・物事を柔軟に、あらゆる方向から見る(ピンチをチャンスに変える、あの子はこういう子と決めつけない)
・見えないものを捉える
・自然との共生(あるがままの自分を受け入れる)
・本当のわたしを知る、子どもを通して自分を感じる
・幸せな未来を思い描く
・セレンディピティ 素敵な偶然、予想外のものを発見
・母であるわたしを楽しむ(楽しんでいないと子どものレジリエンスにも気づきにくい)

最初わたしが考えていた辞書通りの言葉とは違うけれど、私たちの中から生まれてきた本当の声。

これを皆さんに伝えて、頭の片隅に入れてもらい、無理のないいつも通りのお散歩を楽しむことにした。






本番の日は、K1とK2が初めて揉めて、、なんだかワークショップのテーマと一見ズレたことがメインになってしまったけれど、ギャンギャン泣いた我が子K2が自然の中に咲く花やへびいちごによって癒されていく様子、たくさんの大人たちが一緒に考えてくれたこと、よく考えたらそれも全て私たちが挙げていたレジリエンスに含まれる。

当初、子どもにレジリエンス力をつけさせようと考えていた私は、いつのまにか子どもの中のレジリエンスに畏敬の念のようなものを持ち、そこから自分も成長したいという気持ちになっていた。これからもいかに子どもの中にある素敵な力に気づき、共に育っていけるかがわたしの課題である。

(はぐみい2歳児・1歳児 保護者 N)

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