うなぎの残りの一切れを
おとちゃんに
あげればいいものを
ひと欠けでももう一度
食べたい、と思って
一切れをまた半分にした
小さい方を、ご飯に乗せた。
〈相棒〉に、のめり込んで
他のおかずで食べてると
「あれ?
俺のうなぎも食べた?」
と言うんで
えっ?
さっきまでここにあったし
食べてないよ!
俺は、食べてないぞ!
私だって
私のご飯に乗せたのを
食べただけよ!
と![]()
確かに
あれ?
もったいない精神の
おとちゃんにしては
タレをお皿に残してる?!
なんて思いながら
空のお皿を見た記憶がある。
だけど
味覚とか自分の箸の動きとか
思い出しながら
絶対私は食べてない!!
と確信を持って
言い張って
なんか不穏の空気になった![]()
「おかちゃん!
別に、食べててもいいから
でも、俺は食べてないから」
と柔らかく言うのを
遮って
私じゃない![]()
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とまた、言い張った。
おそらく
信じてもらえなかったことに
情けなかったような顔![]()
私も
ふたつも口に入れた感触は
ないから
信じてほしかったのだ。
あ~~~
隠しカメラがあればいいのに〜
なんてふざけてみたけど
もうなんかね。
自分でも
情けなかったよ![]()
どんだけ
真剣なんだよ![]()
でもほんとこれ
私が無意識で
食べたのなら
ちょっと怖いんですけど〜![]()
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今日も、ありがとう。