もうすぐ
壊される実家に
会いに行った。

物ばかりで、ほんとは
こんなに広くはない。
すべて、兄が
片付けてくれた。
どれほど
大変だったか。
2階に初めて上がった
おとちゃんが
「こんなに広かったんか〜」
と、感動してた。
(まあ、物がないからね
)
嘘か誠か
私のおじいさんが
大昔、その頃大金の
1000円で建てたと
聞いてる。
大黒柱を初め
いろんなところをなでて
お礼を言った。
私を育ててくれて
ありがとう。
楽しい団らんを
ありがとうって。
お嫁に出る時
白無垢姿で
玄関に向かって
頭を下げたけど
今日は、二度目の
そして、最後になる
一礼をした。
実家がなくなるのは
さみしい。
けど、古屋を残しとくのも
ご近所に申し訳ない。
人の一生。
こうやって
過ぎていくんだなぁ。