私は、小さい頃
外で話せないほど
おとなしかったが
不思議と
いじめられることはなかった。
しかし
一度だけ、苦い思い出がある。
帰りの会の時の
意見交換で
その頃、私は
時計のネジを入れる
《時計係》だったのだが
こんな意見が上がった。
「チョコさんは、時計係なのに、全然仕事をしなくて
体育係のＥさんの仕事が終わるのを、待ったりしてます」
って
その頃、気になっていた
少し意地悪なＫくんと
時計係になってたので
声は掛け合わなかったが
仕事も楽しく
くそ真面目な私が
しない訳はない。
しかし、毎日
ネジるものでもない。
どうにかこうにか
振り絞って
「してます」と
言えたけれど
「してません！」と
返された
で、それからは
Ｅちゃんが
体育で使ったボールを
片付けるのを
「先に行っとくね」と
待たないことにした。
今なら、言い返せる。
「時計のネジは、毎日いれたら壊れます」
「今まで、時計が
止まったことがありますか？」
・・・きっと
とても仲良かった
Ｅちゃんとの仲の
やっかみ
だったのかもしれない・・
なんか、何人かが
束になってた気がする。
その頃の、顎の長い
男の先生は
このおとなしい私が
槍玉に挙げられてるのを
びっくりして、見てた…
気がする
そして
それ以降は
なにもなかった
今日も、ありがとう。