携帯電話がなかった。
子機なしの、固定電話だった。
玄関においてる家も多かったが
うちは、すぐにとれるように
茶の間にあった。
しかも、テレビのすぐ横だ
・・・なぜだ

いつも、電話の時
ボリュームを下げられた
お年頃になって
私は
自転車で、夜の電話BOXまで行って
かけるようになった。
彼・・・に、だ。
反対に
家にかかってきた時は
母の、耳ダンボ
が気になり
思ってることの半分も
しゃべれなかった。
きっと、別れがきたのは
そのせいだ
今のおとちゃんとも
電話BOXでの、会話をした。
今は、入ることもないけれど
電話BOXを見ると
なぜか、きゅん
とする。
☆★☆★☆★☆★今日も、ありがとう。