Rくんが、指を差す。
木の枝の上の方を
目を凝らして見る。
老眼ではあるが
元々の視力は良い。
でも、どう見ても、見えない。
おそらく、木と同じ色に
なってるだろう…を推測しつつ
目を凝らすが、わからない。
Rくんの、捕らえて動かない視線と
その先を
・・・・・→と
繋げてみるけれど
見えない!
「Rくん、こっちからなら見える?」
角度を変えてみる。
「あっ!あっこ~あっこ!!」
もう、見つけたらしい
また、視線の先を追う。
Rくんの真剣さに
動かぬ眼差しに
おかしくて、笑い転げそうになる。
そして、やっと
捕まえた
今日のセミは
2才児Rくんの、勲章
☆★☆★☆★☆★今日も、ありがとう。