今年も蛍、いっぱいよ。
あのね、この川に
蛍が増えるように
努力した人がいるの。
蛍は、カワニナやタニシがいないと
生殖しないらしい。
その人は、何年もかけて
この川に、カワニナやタニシが
住めるように、呼び掛けた。
要は、洗剤垂れ流しだ。
それを、最小限に留めた?!
そして、川が
おそらく、町のみんなは
気にもとめなかったであろうが
気がつけば、きれいになってた。
そして、これまた
気がつけば…ぐらいに
ひとつ、ふたつと
光が灯りだした。
今では、よそからも見学に来る。
回りには、田んぼもあり
地域の草刈りもある。
予防薬を撒き出せば…
川の草を、刈れば…
たちまち、蛍は
いなくなる。
だから、今年の川の草掃除も
もう少し、延期することとなった。
ところで、蛍を増やす努力をした人…
もう、手押し車を押す
おばあさんになってしまった。
そして、意外とみんなに
煙たがられてるんだ
くどいみたいだ。
しつこいみたいだ。
でも、だからこそ
こういうことが、できたのだろうと
思う。