一年に一度ぐらいしか会わない
遠い親戚の人から
「お嫁さん、傷つかない?」と
言われた。
その頃、私は鈍感で
もう、いろいろとあったころだったけど
少し考えて
「う~ん、そんなに…
食事も、美味しいって
食べてくれるしねぇ…」と言った。
もちろん、ほんとのことも
言えなかっただろうけど…
その人は入院中に
義母さんが、病室に入ってくるなり
家族のことをいろいろと
言われたそうな
上から目線で…
「とても、傷ついた…」と。
それでなくても、病気で
弱ってるのに…
その人は、私とひとまわり以上
離れていたけれど
とても私を
理解してくれる人で
そして、私も
その人の前向きさに
力をもらってた。
いつか、一緒に食事に行こうと
言ってくれた。
だけど、その人が倒れた。
脳の手術の後、お見舞いに行った。
もう、言葉も出せない。
寝たきりだ。
義母さんが、手を取って
「○ちゃん、頑張れよっ!」と言った
その時
その人は、その手を払った。
いや、スルッと離した感じ…に見えた。
意識が、あるのかないのか?!
だけど私は
嫌だったんだろうな…と思った。
勝手にそう、思った。