仕分けしたものを、私が
有料ごみ袋に入れていく。
「安物買いの銭失い、をするな!」…と
実母は、よく私に言った。
結構、流行りを追うタイプだったので
お値段高めの
落ち着いたデザインの
長く着れるのより
その場で、楽しめる
お値段安めの流行りのものを
よく買っていた。
だから、未だに
落ち着いた服は、似合わない
娘たちの捨てたのを見て
似てる
と、思った。
だけど、捨てるには
惜しくない。
この、安めのものを
その時に…
「かわいい」
「素敵!」と感じて
その時に…
ワクワクさせてくれたのだから
そして、安かったからこそ
娘たちの手に入ったことで
その、それぞれ辛かった時期に
「お母さん、これ、かわいいでしょ!」と
笑いながら見せてくれた顔を
思い出しながら
光となってくれたであろう物たちに
感謝して袋に入れた…