ふと・・・ | 一歩ごとに・・・

一歩ごとに・・・

人生、行きつ戻りつ
なかなか、成長に至らないけれど、その都度模索しながら、進んでます。

かー君という子がいた。


今、児童養護施設を舞台に

「明日、ママがいない」というドラマが

問題をかもしだしているけれど・・



若いころ、そういう施設に

実習に行った。




その施設は

入れ替わり立ち替わり、実習生が入っていたので


そこの子どもたちは

1、2週間入っては、出ていくお姉さんたちに

深い情を求めることも出来ずにいたと思う。




まだその頃、内気だった私が

その高校生のかー君とだけは

波長が合うのか

楽しく話せた。       

      

     

        

・・・といっても

単位を取らなければならない実習生。




夏の暑い頃で

朝から子どもたちが寝るまで・・

毎日が大変で


唯一、お昼に頂く一時間のお休みに

みんなで爆睡する・・というのが

体を休める手段だった。




その日もやっと、休み時間になり

畳の上に横になってると


小さい子どもが、私を呼びに来た。



もう、休む態勢に入ってた私は

ちょっといらつきながら、呼ばれたところに行った。





そこには、かー君がいて


「お姉さんに(と呼ばなくてはならない)、似た人が出てるよ」

って言った。


ちょうど、テレビでは高校野球の大会があってた。

その中の誰かに(男???)似てたのだろう。


・・・画面をチラッと見たけど

それがなんなの??って気持ちだったから


「そんなことで呼ばないで!!(  ̄っ ̄)」

って、部屋を出てった・・・。





今日、そんなことをふと思い出した。





20歳そこそこだったとはいえ

その場の冗談に

つき合ってあげられなかったことが

悔いてならない。


離れた部屋にいる私を呼んでまで

見せたかった場面。


一緒に笑いたかったのか

怒らせて取り合ってもらいたかったのか・・・





今はもう、いいおじさんだよね。



幸せな家庭を築いてほしい

かー君・・・・。