あれは数年前のある暑い夏の日。
ショッピングセンターの中のベンチで座って人を待っていた。
ふかふかの背もたれが心地良ので、ちょっとウトウト。
ふと、僕の後ろ側に座っている親子連れの会話が、少々気になった。
母親:「今、おかぁさんに言った言葉をもう一度言ってみて。」
子供:「い~や~だ! も~っ、いやだ!」
さっきから、同じやり取りが数回続いている。
とても若く見える母親…というか若い。多分、20代なかば。背は僕と同じくらい。ほっそりした体。小さい服をタイトに着こなし、髪は長く…茶色というか金色。顔は色白。座ると下着が見えそうな短いデニムのショートパンツに、ロングブーツをはいている。今風のメイク。今時の女性。
子供は女の子。たぶん…小学生より学年が下か...保育園児ぐらいと思う。
彼女はずっと泣きじゃくっていた。しばらくすると彼女は黙秘権を行使。ダンマリを決め込む作戦に変更したようだ。
母親:「おかぁさんは、怒らないから…もう一度言ってみて。」
子供:「……。」
このやり取りも数回続いた。
しかし、彼女はやっと重い口を開き....なんと!こんな事を言い出したんです!
子供:「おかぁさんに~「死にやがれ!」といったのは~大変も~しわけないことだと~思っております...すみませんでした!」
母親:「おかぁさんは、あなたに解ってもらえればいいの。」
おいおい! いままでどんな会話をしてたんだ!
彼女の謝り方が...なんとも微笑ましくて...。
たぶん家庭の教育の影響なんでしょうね。
まぁ、感心したのは母親の対応です。感情的に怒り狂うわけでもなく...叱るわけでもなく...淡々とした口調で対応していました。
でも、どこかで、覚えたんでしょうね...「死にやがれ!」って言葉(笑)
彼女の身近な大人か...それとも友達が使ってるんでしょうか。
でも、なんだか、彼女たちなら大丈夫な気がいたしました。
体は子供、心は大人の可愛い名探偵さん!これからの人生で起こるさまざまな難事件を解決してゆけ!
体は大人、心は子供の、このおいら!
さっきから、チラチラと彼女の母親のお尻を見すぎです。見えないものを見ようとしない! 反省しなさい。
すべては「謎」でいいじゃない。