【独偏ベストテン 44-3】 ジューシィ・フルーツのシングル作品 (資料編) | 歌謡曲(J-POP)のススメ

歌謡曲(J-POP)のススメ

音楽といっても数々あれど、歌謡曲ほど誰もが楽しめるジャンルは恐らく他にありません。このブログでは主に、歌謡曲最盛期と言われる70~80年代の作品紹介を通じて、その楽しさ・素晴らしさを少しでも伝えられればと思っています。リアルタイムで知らない若い世代の方もぜひ!

 今回は予告通り、「ジューシィ・フルーツのシングル作品 独偏ベストテン」(10/28&11/10の記事)の「資料編」をお送りしま~す


(1)エントリーシングル作品一覧

 いつもと同様に、今回の独偏ベストテンを決定する基本データ(=候補作品の一覧表(発売順))を、オリコン最高位&売り上げ枚数と一緒に載せておきますね。今回の独偏では“ジューシィ”名義でリリースしたシングルのみを対象としましたが、参考のために、イリアが“ジューシィ”以前に所属していたロックバンド“ガールズ” のソロシングル、メンバー(イリア、沖山優司)がソロ時代にリリースしたシングルの情報も併せて載せておきます

 一覧表では、独偏ベストテンの上位3曲を太い赤字で、4~10位にランキングされた作品を太い青字でそれぞれ示しました。売り上げ枚数は、千枚未満を四捨五入した数字です。関連情報が十分に把握し切れなかったものについては「?」で示してあります。追加情報などありましたらご連絡戴けると有り難いですm(u_u)m。もしよろしければデータベース等としてご利用下さいね~

[備考]
ガールズ=ジニー(立岡安佐美)、イリア(奥野敦子)、リタ(野元貴子)、レナ(井戸一江)、サディ(坂野修子)
ジューシィ・フルーツ(※1)=奥野敦子、沖山優司、高木利夫、柴矢俊彦
ジューシィ・フルーツ+1=奥野敦子、沖山優司、高木利夫、柴矢俊彦、藪本雅子
ジューシィ・フルーツ(※2)=奥野敦子、高木利夫、Jeff、Akishiro

====================================================================================================
【ジューシィ・フルーツ シングルA面一覧】
アーティスト/タイトル/作詞/作曲/編曲/発売日/オリコン最高位/オリコン売り上げ枚数
☆ガールズ/野良猫/鳴海昌明/小田裕一郎/矢野誠/1977.4.?/74位/1.3万枚
☆ガールズ/パンキー・ハイスクールラブ/鳴海昌明/小田裕一郎/荒谷憲一/1977.?.?/圏外/圏外
☆ガールズ/LOVE JACK/大野真澄/柳田ヒロ/柳田ヒロ/1978.?.?/圏外/圏外
ジューシィ・フルーツ(※1)/ジェニーはご機嫌ななめ/沖山優司/近田春夫/Juicy Fruits/1980.6.1/5位/36.9万枚 <独偏3位>
ジューシィ・フルーツ(※1)/なみだ涙のカフェテラス/近田春夫/柴矢俊彦/Juicy Fruits/1980.10.1/13位/15.8万枚(「恋はベンチシート」と両A面)
ジューシィ・フルーツ(※1)/恋はベンチシート/近田春夫/沖山優司/Juicy Fruits/1980.10.1/13位/15.8万枚(「なみだ涙のカフェテラス」と両A面) <独偏4位>
ジューシィ・フルーツ(※1)/十中八九 N・G/沖山優司/近田春夫/Juicy Fruits/1981.2.1/43位/2.6万枚
ジューシィ・フルーツ(※1)/これがそうなのね仔猫ちゃん/近田春夫/近田春夫/Juicy Fruits/1981.5.1/29位/6.1万枚 <独偏9位>
☆沖山優司/東京キケン野郎/沖山優司/沖山優司/沖山優司/1981.6.1/圏外/圏外
ジューシィ・フルーツ(※1)/二人の東京/近田春夫/鈴木邦彦/Juicy Fruits/1981.9.1/98位/0.2万枚
ジューシィ・フルーツ(※1)/恋愛スランプ/三浦徳子/柴矢俊彦/Juicy Fruits/1981.11.25/圏外/圏外
ジューシィ・フルーツ(※1)/ママがサンタにキッスした/奥野敦子、Tommy Connor/Tommy Connor/Juicy Fruits/1981.11.25/圏外/圏外 <独偏7位>
ジューシィ・フルーツ+1/哀シャローム/三浦徳子/筒美京平/戸田誠司/1982.5.21/圏外/圏外 <独偏10位>
ジューシィ・フルーツ(※1)/夢見るシェルター人形/ちあき哲也、Serge Gainsbourg/Serge Gainsbourg/Juicy Fruits、戸田誠司/1982.7.21/圏外/圏外 <独偏1位>
ジューシィ・フルーツ(※1)/チャイナ・レストラン/竜真知子/大村憲司/大村憲司/1983.6.1/圏外/圏外 <独偏5位>
ジューシィ・フルーツ(※1)/そんなヒロシに騙されて/桑田佳祐/桑田佳祐/Juicy Fruits/1983.8.21/44位/4.3万枚 <独偏8位>
ジューシィ・フルーツ(※1)/Boys be アンビシャス/奥野敦子/筒美京平/Juicy Fruits/1983.12.21/圏外/圏外 <独偏6位>
ジューシィ・フルーツ(※1)/萎えて女も意志を持て/桑田佳祐/桑田佳祐/桑田佳祐、八木正夫/1984.4.1/85位/1.6万枚
ジューシィ・フルーツ(※1)/恋は何んでも知っている/秋元康/柴矢俊彦/Juicy Fruits/1984.11.21/圏外/圏外 <独偏2位>
☆イリア、小田裕一郎/グッドラック/鈴木博文/小田裕一郎/矢野誠/1985.?.?/圏外/圏外
☆イリア/素敵にさよなら/三浦徳子/後藤次利/?/1988.8.25/圏外/圏外
ジューシィ・フルーツ(※1)/ジェニーはご機嫌ななめ (2001 NEW VERSION)/沖山優司/近田春夫/松江潤/2001.6.21/圏外/圏外
ジューシィ・フルーツ(※2)/ちょっとだけ☆ナラバイ (マキシシングル)/THE☆FUNKS/THE☆FUNKS/THE☆FUNKS/2013.7.17/?/?
====================================================================================================


(2)「ジェニーはご機嫌ななめ」をカバーしたアーティスト

 記事にも書いたように、ジューシィのデビュー曲「ジェニーはご機嫌ななめ」は、’90年代あたりから現在までにバンド、テクノ系ミュージシャン、アイドルなど15組のアーティストによってカバーされています。本文記事に書けなかったカバーアーティストのデータ(発売順)を、ここに紹介しておきますね。…っと、そうそう、これは私が把握している分のみで、他にもまだあるかも知れません。情報をお持ちの方はぜひご教示下さいね~

越智静香: シングル表題曲(1991.3.25)
Suzy Susie: アルバム『スージー・スージー・コレクション~'93春~』(1993.3.25)
ロビン: シングル表題曲(1994.11.16)
神咲まゆみ: シングル表題曲(1999.4.21)
マミー・ザ・ピープショウ: アルバム『This is Egg Speaking』(1999.6.25)
high-posi: シングル表題曲(2000.2.19)
perfume: アルバム『スウィートドーナツ』(2003.8.6)
桜(もも)mint’s: シングル「stars」のc/w(2006.9.13)
中澤優子: シングルA面(2006.12.16、石丸電気限定販売)
三喜屋・野村モーター’s BAND: アルバム『ROOTS』(2006.12.20)
YUMICORN: アルバム『POP☆CORN』(2007.6.13、配信限定)
稲森寿世: アルバム『GIRLS STYLE』(2008.5.7)
GO!GO!7188: アルバム『虎の穴2』(2008.5.28)
やくしまるえつこ: シングル「おやすみパラドックス」のc/w(2009.10.21)
Saku: ミニアルバム『ZOMBIE MORNING e. p.』(2014.7.9)


(3) Hな歌詞が嬉しいシリーズの強制リコメンド(←要は押し売り?

 第9位で、私が勝手に“Hな歌詞が嬉しいシリーズと命名した作品群は、シングルよりもアルバムの方にてんこ盛り状態だったりします。その筋の作品をもっと聴いてみた~いという声(←実はそんなもんないんですけどネ)にお答えして、オススメの作品をいくつか挙げておきましょう。…なぬオマエのやってることは、あたり構わず人の口の中にムリヤリ饅頭を詰め込むのに似てるって… む~ん、そうかも(←あっさり認めたぞ、おいっ)。それじゃ、興味のある方だけどうぞ~ってことで、いってみましょう

 ご紹介する作品は全部で4曲です。ポイントは、どの作品も“下品”なHとは無縁で、若い女のコにも大いに共感してもらえそうな可愛らしい内容だってことと、オールディーズを思わせる親しみやすいメロディと凝ったコード進行で作品自体がハイ・クオリティに仕上がっているという2点ですかね。だからきっと、オリジナルメンバー時代のジューシィを知らない最近の若い人や、オールディーズファンのアダルトにも十分に楽しんでもらえるコト、請け合いなのです。せっかくなので、YouTubeと一緒にお楽しみ下さいね



「夢ゆめ御用心」(2ndアルバム『JUICY á la MODE』収録)
 ジューシィの全作品の中で、歌詞が一番Hで過激なのはズバリこれでしょう(←丸尾クンの口調で) 作品のテーマは、“あなた”にいろんなことを教わってから、夜ごとに恥ずかしい夢を見る女のコの独白
(でも満更でもなさそう)…といったところになりましょうか。



「おとめのカウントダウン」(1stアルバム『Drink!』収録)
 これは、“あなた”に唇を奪われて、気がついたら“生まれたままの姿に”…というお話。 ♪ 無重力の意味が あなたに抱かれて やっと分かった… そうやってみんなオトナになるのかな



「恋愛タクティクス」(1stアルバム『Drink!』収録)
 “タクティクス(tactics)”とタイトルから、男女間の高度な恋の駆け引きを想像してしまいそうですが、歌詞聴いてるとこの二人はものすごくストイック(プラトニック)だぞ…若い恋人同士の他愛のないやりとりがとっても微笑ましい一作です



「目ざめたら11:00 A. M.(イレブン)」(2ndアルバム『JUICY á la MODE』収録)
 この曲には別にエッチな歌詞は出てこないんですよねー。けど、歌い出しのミルキーヴォイスから徐々に普通の声に変化する演出が、どうも「ふしぎなメルモ」の変身シーン(ありゃHでした)を髣髴するようで何とも悩ましい…のは、きっと私だけでしょうね。はい、どうもすんませんでしたm(_ _ )m。おあとがよろしいようで…



 …それでは、今回はこんなところで またお逢いしましょう~