【好事家w.w.からの挑戦状 14-2】 このペンネームは誰?(作詞家、解答編 その2) | 歌謡曲(J-POP)のススメ

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音楽といっても数々あれど、歌謡曲ほど誰もが楽しめるジャンルは恐らく他にありません。このブログでは主に、歌謡曲最盛期と言われる70~80年代の作品紹介を通じて、その楽しさ・素晴らしさを少しでも伝えられればと思っています。リアルタイムで知らない若い世代の方もぜひ!

 さて、前回出題したクイズはいかがでしたか・・・

 皆さんけっこう解けちゃったんじゃないでしょうか
。それでは、さっそく予告通り、クイズの解答編にいってみたいと思いま~す


●解答●

(1) kikuji → ビートたけし(北野武)

  
写真左: エースコックのCMで共演した宮沢りえとビートたけし


ひとこと ビートたけしのファンならば、「kikuji」というペンネームがどこから来ているのかピンときたことでしょう。彼の父親の名前が「北野菊次郎」なんですよね。ペンキ職人だったオヤジさんは彼の毒舌ネタにも結構よく登場して、大体コテンパンなのですが、1999年に映画「菊次郎の夏」を自ら製作し、監督を務めたことからも分かるとおり、たけし流の愛情表現なんですよね・・・。


(2) 江戸門弾鉄 → 松本隆

  
写真左: はっぴいえんど (左から 大瀧詠一、細野晴臣、鈴木茂、松本隆)


ひとこと この「江戸門弾鉄」というペンネームは、おそらく、デュマの「モンテ・クリスト伯」(←「巌窟王」というタイトルで子供の頃に読んだ記憶がある方も多いのでは?)に登場する“エドモン・ダンテス”が由来なんでしょうねぇ。そう言えば、大瀧詠一センセもその手の“ダジャレ系”のペンネームを山のように持っている人でした。あんたも好きねぇ(死語)。


(3) 城戸依子 → 尾崎亜美



1977年頃の尾崎亜美 (シングル「初恋の通り雨」のジャケット写真より)

ひとこと 城戸依子名義では、シングル「赤い靴の女の子」の他では、堀ちえみと高橋真梨子のアルバムに歌詞を提供している程度です。それにしても、華のある“尾崎亜美”というクレジット名と比べると、“城戸依子”とはいかにもフツーっぽく感じてしまうのは私だけでしょうか。ちなみに「赤い靴の女の子」を作曲したのは筒美京平センセで、作詞:尾崎亜美、作曲:筒美京平というコンビによる唯一の作品となっています


(4) 葉月多夢 → 小椋佳



ひとこと ヒントに書いた失礼千万なエピソードは、正確には小椋佳がデビュー前に吹き込んだレコードの歌声に魅せられた音楽関係者が彼に目を付けたところ、ある知人が、「東大出の銀行員で既婚だし、とても歌手という風貌ではないのでやめたほうがいい」と言ったというもの。本人が謙遜して言ったセリフでないというのがシャレになんないよなぁ。まぁ、確かにルックスも大事というのは一理あるけど、やっぱ歌手なら声に魅力がないとねぇ・・・


(5)
 川路美樹 → ミッキー・カーチス


  
写真左: ロカビリー三人男の頃のミッキー・カーチス


ひとこと ミッキー・カーチス → 川路美樹 という命名センスは、ジェイ・カビラ → 川平慈英 のケースと限りなく一緒でブラボー(←ほんまかいな)なのですが、”チス”の部分が日本人の名字にうまくハマらなかった上に、女性名になっちゃったという・・・。苦労の跡が伺えますね


(6) 風堂美起 → 高橋美枝



ひとこと この問題、アイドルファンは楽勝で解けてしまったのでは・・・ デビュー曲「ひとりぼっちは嫌い」は、松本隆センセによる切ない歌詞と、オフコースの松尾一彦センセによる秋らしくて落ち着いた楽曲の相性が抜群の佳曲で、彼女の“アイドル性”も歌唱力もなかなかのモノだったと思うんですが、まさかのオリコン最高位120位でした。分からないもんですねぇ・・・



(7) 中里綴 → 江美早苗

  
写真左: レ・ガールズ (左から 金井克子、由美かおる、江美早苗、奈美悦子、原田糸子)


ひとこと 「レ・ガールズ」時代は“モンキー”の愛称で、ちょっとボーイッシュな雰囲気が魅力だった彼女。由美かおる、金井克子、奈美悦子、原田糸子、江美早苗の5人の中では私は江美早苗が断然好みでしたが・・・(←実にど~でもいい情報でスマン)。ちなみに、少年隊のヒット曲「ダイヤモンド・アイズ」(1986年)を作詞した“神田エミ”というのは、実は江美早苗の変名の一つです。つまり、彼女は例の事件の直前まで、オリコン1位獲得曲を手掛ける現役作詞家だったというわけですね。そんなこんなで、私もリアルタイムで大ショックを受けた事件だったのでありました・・・


 ・・・それでは、今回はこんなところで
 またお逢いしましょう~