天国に旅立たれたサンミュージック相澤会長・・・ | 歌謡曲(J-POP)のススメ

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音楽といっても数々あれど、歌謡曲ほど誰もが楽しめるジャンルは恐らく他にありません。このブログでは主に、歌謡曲最盛期と言われる70~80年代の作品紹介を通じて、その楽しさ・素晴らしさを少しでも伝えられればと思っています。リアルタイムで知らない若い世代の方もぜひ!

 昨晩、サンミュージックの相澤秀禎会長が、膵臓癌のため83歳で天国に旅立たれました。

 相澤会長は、私が'80年代中旬に大学の歌謡研に所属していた時代に、本当に言葉では言い尽くせないほどお世話になった方です。

 我が歌謡研が大学の学園祭にゲストとして招いたサンミュージック所属のタレントさんは、私の記憶する限り、桑田靖子、岡田有希子(2回)、酒井法子、桜井幸子の4名。いずれも'80年代中盤のことで、いわゆる”アイドル歌手”がまだまだ元気だった頃のお話です。

 ウチのサークルは発足以来ずっと、「学園祭は学生相手なので入場料はとらない」というポリシーでやってましたから、ゲストとして来て下さるタレントさんへのギャラは、どうしても、”ロハ”か、仮に支払うにしても本当にスズメの涙程度の金額になってしまいます(毎年の交渉役(だいたい2回生が中心)が、少ないギャラでどれだけ皆の喜ぶタレントさんを呼べるかを競うような一面もありました)。

 サンミュージックは大手芸能事務所ということで、所属タレントさんも”売れっ子”が多いわけです。となると、本来なら50万円とか、歌手によっては100万円以上のギャラをふっかけられても文句の言えないところを、上記4名の皆さんにはすべてギャラなしで学園祭で歌って戴きました。確か、「(ウチのサークルとは)古い付き合いだから」、「学園祭に呼ばれればウチ(サンM)のタレントも宣伝になるから」というような温かいお言葉を頂戴した記憶があります。

 以上はすべて、当時、社長の座にあった相澤秀禎会長のご厚意によるもので、しょせん学生(=素人かつ子供)相手であるにもかかわらず、決してこちらを軽んじることはなく、真摯かつ気さくに対応して下さったことが、私としては何よりも嬉しかったですね・・・。サンミュージックは当時からすでに、”芸能事務所の中で一番面倒見が良くてアットホームな雰囲気に満ちている”との評判を勝ち得ていましたが、その評に違わず、本当に人情味あふれる素晴らしい方だったと思います。

 ここに、相澤秀禎会長のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げると共に、心よりご冥福をお祈りいたします。