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しかし、ちょっと目先を変えてみると、次のような言い方もできますよね。
「この世にヒットチャート(ここではオリコンやビルボードを想定)がある限り、1位になる歌は必ず存在する。」
・・・要するに、チャート1位だの10位だの言っても、あくまでその時どきにおける相対的な指標に過ぎないということ。言い換えれば、例えばボクシングのように“トップの座が空位”ということがあり得ない分だけ「ハードルは低い」ってことです
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・・・となると、「ヒットチャート1位」よりも達成するのが難しくて、価値も高いコト・・・なんてものが別にありそうです
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さて、長い前置きはこのくらいにしておいて、と
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「てんとう虫のサンバ」(チェリッシュ)
作詞:さいとう大三、作曲:馬飼野俊一、編曲:馬飼野俊一
[1973.7.5発売; オリコン最高位5位; 売り上げ枚数40.0万枚]
[歌手メジャー度★★★★; 作品メジャー度★★★★★; オススメ度★★★]
![てんとう虫のサンバ](https://stat.ameba.jp/user_images/20121022/16/wishy--washy/98/a9/j/t02200220_0550055012249495648.jpg?caw=800)
「てんとう虫のサンバ」といえば、チェリッシュの最も知られているヒット曲であり、また、安室奈美恵の「CAN YOU CELEBRATE?」が登場するまで、結婚披露宴で歌われる定番ソングの座に長らく君臨していた、“超”のつくほどメジャーな歌ですよね
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それにしても、「(ある年齢以上の)日本人であれば誰でも知っている歌」だというのは、とんでもなく凄いことですよ
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チェリッシュは1968年に男性4人で結成されましたが、1970年に女性1人を迎えてその翌年に、5人編成のフォークグループとして「なのにあなたは京都へ行くの」でデビューしました。そう、最初は2人ではなかったんですね。デビュー曲「なのに・・・」は、「メンバーの一人(藤田哲朗)がシャレで作ったものだから」と、リーダーの松崎好孝がシングル化に猛反対したり、「ファルセットなんか売れるわけない」とレコード会社内の編成会議で却下されたりと数々の困難が立ちはだかったのを、担当ディレクターの尽力で何とかリリースにこぎ着けたという曰く付きの代物でしたが、結果としてはオリコン最高位13位、売り上げ枚数19.6万枚と、デビュー曲としては幸先の良いヒットとなっています
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ところがセールスの好調ぶりを尻目に、その後もメンバー同士の間で音楽的な方向性をめぐって対立が続き、2作目シングル「だから私は北国へ」(最高17位、13.2万枚)の発売直前には、5人のメンバーのうち2人が交代
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ここまでで、「えっ?そんな紆余曲折があったの・・・?」と驚かれた皆さんは、おそらく「てんとう虫のサンバ」のヒットで初めてチェリッシュを知った方ですよね(実は私も”すったもんだ”を知ったのは大学生の頃でした)。「てんとう虫の・・・」の明るいイメージや松崎夫妻の仲睦まじい様子とは、およそかけ離れたエピソードですからねぇ
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また、「チェリッシュって、そんなにヒット曲が沢山あったんだ・・・」と思った方も、アラフォー世代以下には結構いそうです
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そして、「・・・ん?臨時発売ってどういうこと・・・?」と反応された少数派
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最後に、「『サンバ』といえばやっぱり『白い蝶のサンバ』だろう・・・
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それでは、今回の記事はここまで。またお逢いしましょう~
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