【独偏ベストテン 11-2】 ZARDのシングル作品 (資料編) | 歌謡曲(J-POP)のススメ

歌謡曲(J-POP)のススメ

音楽といっても数々あれど、歌謡曲ほど誰もが楽しめるジャンルは恐らく他にありません。このブログでは主に、歌謡曲最盛期と言われる70~80年代の作品紹介を通じて、その楽しさ・素晴らしさを少しでも伝えられればと思っています。リアルタイムで知らない若い世代の方もぜひ!

 今回は、6/5にアップした記事「ZARDシングル作品 独偏ベストテン」の「資料編」をお送りします。”通常営業”と紛らわしくてすみません・・・。

(1) エントリーシングル作品一覧

 例によって、ZARDのシングル作品(A面のみ46作品)の一覧表(発売順)を、オリコン最高位/オリコン売り上げ枚数と併せてアップしておきます。また、参考のため、他のアーティストと連名でリリースされた2作品についても加えました

 一覧表では、独偏ベストテンの上位3曲を太い赤字で、4~10位+次点にランキングされた作品を太い青字でそれぞれ示しました。
データベースとしてご利用戴けると嬉しいです

===========================================================================

【ZARD シングルA面一覧】
アーティスト/タイトル/作詞/作曲/編曲/発売日/オリコン最高位/オリコン売り上げ枚数

ZARD/Good-bye My Loneliness/坂井泉水/織田哲郎/明石昌夫/1991.2.10/9位/20.9万枚 <独偏10位>
ZARD/不思議ね…/坂井泉水/織田哲郎/明石昌夫/1991.6.25/30位/3.1万枚
ZARD/もう探さない/坂井泉水/織田哲郎/明石昌夫/1991.11.6/39位/3.7万枚
ZARD/眠れない夜を抱いて/坂井泉水/織田哲郎/明石昌夫、池田大介/1992.8.5/8位/45.8万枚 <独偏7位>
ZARD/IN MY ARMS TONIGHT/坂井泉水/春畑道哉/明石昌夫、池田大介/1992.9.9/9位/32.2万枚
ZARD/負けないで/坂井泉水/織田哲郎/葉山たけし/1993.1.27/1位/164.5万枚 <独偏6位>
ZARD/君がいない/坂井泉水/栗林誠一郎/明石昌夫/1993.4.21/2位/80.2万枚
ZARD/揺れる想い/坂井泉水/織田哲郎/明石昌夫/1993.5.19/1位/139.6万枚 <独偏5位>
ZYYG, REV, ZARD&WANDS/果てしない夢を/上杉昇、坂井泉水/出口雅之/明石昌夫/1993.6.9/2位/72.6万枚
ZARD/もう少し あと少し…/坂井泉水/栗林誠一郎/明石昌夫/1993.9.4/2位/84.4万枚
ZARD/きっと忘れない/坂井泉水/織田哲郎/明石昌夫/1993.11.3/1位/87.2万枚
ZARD/この愛に泳ぎ疲れても/坂井泉水/織田哲郎/明石昌夫/1994.2.2/1位/88.7万枚
ZARD/こんなにそばに居るのに/坂井泉水/栗林誠一郎/明石昌夫/1994.8.8/1位/78.8万枚 <独偏4位>
ZARD/あなたを感じていたい/坂井泉水/織田哲郎/織田哲郎/1994.12.24/2位/73.8万枚
ZARD/Just believe in love/坂井泉水/春畑道哉/葉山たけし/1995.2.1/2位/65.6万枚
ZARD/愛が見えない/坂井泉水/小澤正澄/葉山たけし/1995.6.5/2位/72.1万枚
ZARD/サヨナラは今もこの胸に居ます/坂井泉水/栗林誠一郎/葉山たけし/1995.8.28/1位/55.1万枚
ZARD/マイフレンド/坂井泉水/織田哲郎/葉山たけし/1996.1.8/1位/100.1万枚 <独偏3位>
ZARD/心を開いて/坂井泉水/織田哲郎/池田大介/1996.5.6/1位/74.7万枚 <独偏8位>
ZARD/Don't you see!/坂井泉水/栗林誠一郎/葉山たけし/1997.1.6/1位/60.3万枚 <独偏9位>
ZARD/君に逢いたくなったら…/坂井泉水/織田哲郎/葉山たけし/1997.2.26/2位/63.6万枚
ZARD/風が通り抜ける街へ/坂井泉水/織田哲郎/徳永暁人/1997.7.2/3位/28.1万枚
ZARD/永遠/坂井泉水/徳永暁人/徳永暁人/1997.8.20/1位/62.9万枚
ZARD/My Baby Grand ~ぬくもりが欲しくて~/坂井泉水/織田哲郎/池田大介/1997.12.3/3位/33.2万枚
ZARD/息もできない/坂井泉水/織田哲郎/葉山たけし/1998.3.4/3位/24.1万枚 <独偏1位>
ZARD/運命のルーレット廻して/坂井泉水/栗林誠一郎/池田大介/1998.9.17/1位/24.8万枚
ZARD/GOOD DAY/坂井泉水/綿貫正顕/池田大介/1998.12.2/2位/22.4万枚 <次点>
ZARD/新しいドア ~冬のひまわり~/坂井泉水/北野正人/古井弘人/1998.12.2/3位/20.5万枚
ZARD/MIND GAMES/坂井泉水/綿貫正顕/綿貫正顕、古井弘人/1999.4.7/1位/14.7万枚
ZARD/世界はきっと未来の中/坂井泉水/岩井勇一郎/徳永暁人、古井弘人、シオジリケンジ/1999.6.16/2位/20.1万枚
ZARD/CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU (12インチアナログ)/Bob Crewe、Bob Gaudio/Bob Crewe、Bob Gaudio/小西康陽/1999.9.15/50位/0.7万枚
ZARD/痛いくらい君があふれているよ/坂井泉水/シオジリケンジ/シオジリケンジ/1999.10.14/5位/12.5万枚
ZARD/この涙 星になれ/坂井泉水/岩井勇一郎/古井弘人/1999.12.1/5位/12.9万枚
ZARD/Get U're Dream/坂井泉水/大野愛果/葉山たけし/2000.9.6/4位/24.1万枚
ZARD/promised you/坂井泉水/栗林誠一郎/Cybersound/2000.11.15/6位/11.5万枚
ZARD/さわやかな君の気持ち/坂井泉水/徳永暁人/徳永暁人/2002.5.22/4位/7.0万枚
ZARD/明日を夢見て/坂井泉水/大野愛果/小林哲/2003.4.9/4位/6.2万枚
ZARD/瞳閉じて/坂井泉水/大野愛果/徳永暁人/2003.7.9/4位/4.4万枚
TAK MATSUMOTO featuring ZARD/異邦人/久保田早紀/久保田早紀/徳永暁人/2003.8.7/3位/15.8万枚
ZARD/もっと近くで君の横顔見ていたい/坂井泉水/大野愛果/池田大介/2003.11.12/8位/5.0万枚 <独偏2位>
ZARD/かけがえのないもの/坂井泉水/大野愛果/小林哲/2004.6.23/4位/4.6万枚
ZARD/今日はゆっくり話そう/坂井泉水/大野愛果/徳永暁人/2004.11.24/5位/3.3万枚
ZARD/星のかがやきよ/坂井泉水/大野愛果/葉山たけし/2005.4.20/2位/8.0万枚
ZARD/悲しいほど貴方が好き/坂井泉水/大野愛果/葉山たけし/2006.3.8/6位/3.4万枚
ZARD/ハートに火をつけて/坂井泉水/大野愛果/葉山たけし/2006.5.10/10位/2.7万枚
ZARD/グロリアス マインド/坂井泉水/大野愛果/葉山たけし/2007.12.12/2位/8.4万枚
ZARD/翼を広げて/坂井泉水/織田哲郎/明石昌夫/2008.4.9/3位/8.4万枚
ZARD/素直に言えなくて/坂井泉水/坂井泉水/岡本仁志/2009.5.27/5位/5.0万枚

===========================================================================


(2) ちょっとした余談

 ZARDのピーク時(1993~1996年)に注目してみると、
リリース間隔が著しく不定期なのにも関わらず、コンスタントに売り上げ枚数をたたき出しているのが何とも驚きですねぇ。'80年代の音楽シーンをリアルタイムで経験した私からすると、ちょっぴり感慨深いものがあります。


 '80年代の売れっ子アイドル歌手のリリース間隔が、”通常は3ヶ月”であった理由の一つとして、
「購買層(主に中高生)のふところ具合を考慮して」というのがありました。その頃と言えば日本もすっかり高度成長を遂げて、子供がもらうお小遣いもそれなりにアップしていた時期ではありますが、レコードを売る側に、まあそういった”配慮”のようなものが暗黙のうちにあったわけですここで、「ZARDはアイドルじゃないだろ」という声も聞こえてきそうですけど、”消費のされ方”としては、ZARDはアイドルの延長線上にあると言って差し支えないでしょう。


 ・・・と、そんな具合に若年層をターゲットにした商売であるはずなのに、ビーイングときたら、”ふところ具合に配慮”どころか、
「タイアップ事情」を最優先にする”女王様チック”なリリースぶり。また、所属アーティストのテレビ出演等による露出を極力避けることで、希少性とカリスマ性という新たな価値を生み出してライブ動員に結びつけるという手法もなかなか斬新で目を引きました


 こういったビーイングの”如才ない”商売方法は、当時からやはり賛否両論あったわけですが、ある意味”清々しい”くらいに徹底していて、私なんぞは、「ちょっとヤな感じだけど、やり方としては上手だな
」といったアンビバレンツな感情を抱きつつも、結局は”いいお客さん”になってしまったのでした・・・まぁ、それというのも、肝心の作品が高い完成度で仕上がっていたからこそ、ってことですけどネ