【シングルよもやま話 1】 女の子はナンでできてる?(ベリーズ) | 歌謡曲(J-POP)のススメ

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音楽といっても数々あれど、歌謡曲ほど誰もが楽しめるジャンルは恐らく他にありません。このブログでは主に、歌謡曲最盛期と言われる70~80年代の作品紹介を通じて、その楽しさ・素晴らしさを少しでも伝えられればと思っています。リアルタイムで知らない若い世代の方もぜひ!

 装いも新たに始まりました新コーナー「シングルよもやま話」。第1回目は「ホントにこの曲でいいのか・・・オレ?」と自問自答しなくもないんですが、あまり考えすぎずにいきましょう。これです。

「女の子はナンでできてる?」(ベリーズ)
作詞:今村未仁、作曲:水谷公生
、編曲:水谷公生
[1985.11.21発売; オリコン最高位122位; 売り上げ枚数-万枚]
[歌手メジャー度★; 作品メジャー度★; オススメ度★★]


 新人大激戦と言われた1985年に、ホリプロから抱き合わせ(?)でデビューした3人組ベリース。Berryz工房じゃないよ、ベリーズだよ。

 ジャケット左から、松本千恵美、大西浩美、伊藤真季。歌が上手な千恵美、お姉さんっぽい存在感の浩美、ナイスバディと幼い声のギャップが悩ましい真希・・・と、個々のキャラはそれなりに立ってます
(ちなみに私は、笑顔が素敵な大西さんのファンでした。3人にはちゃんとニックネームがあって、千恵美ちゃんはブルーベリー、浩美ちゃんはストロベリー、真季ちゃんはラズベリーっていうんだってさ、かわいいよね(こういうのって、ちょっと「キャバクラ臭」入ってる気もするけどさ)。だけど、デビューからックネームを自称しちゃうってのはどうなんだろ。時を遡ること3年前、「ナガト・イマトヤエト」ってな中性的ニックネームを自称してコケちゃいました・・・(by 谷口浩美となった某アイドルグループの二の舞になっちゃうんじゃないかって、当時かなり心配したもんだけど、やっぱりというべきか、商業的には成功しませんでしたとさ

 デビュー曲の「そろそろ・ソワソワ」のイントロがマドンナのライク・ア・ヴァージンのパクリっていう段階で、売り出す側に力が入ってなかったことは明らかで、当時大学1年だった私は、歌謡曲研究会の会報でかなーり厳しい点数を付けた記憶があります
。まぁそんな訳で、最初から「B級アイドル一直線」を運命付けられた子たちでした。雑誌では歌よりも水着姿が取り上げられることが多くて(特に伊藤真季)、ヴィジュアル方面で活躍する方を期待されていたのかも

 ちなみに、85年のホリプロイチ押しアイドルは井森美幸でした。井森美幸とベリーズの1,2作目のシングルを聞き比べてみると、お金のかけ具合に歴然とした差があることに愕然としちゃいますね・・・。
そんな彼女達にとっての3rdシングル「女の子はナンでできてる?」は、ンセドラムを駆使したアップテンポのポップなナンバーで、なかなかゴキゲンな出来に仕上がってます。 

 「女の子はナンでできてる?」という問いに対して「
砂糖、スパイス、あとは素敵なものすべて」と答えるのはマザーグースですが、この歌での答えはこれ

♪ ストロベリー ブルーベリー ラズベリー あは~ん
♪ それはきっと ここ!ここ!ここ!

 んもう、ワケ分かりません ここでは、自分のニックネームのところをちゃんと各自で歌ってるのがミソ。♪ここ!ここ!ここ!のところでは、身体の一部を指す振り付け(仕草)が見られて、思わずあらぬ想像を膨らませてしまいます(そんなん私だけか

 wishy-washyオススメ度は★2つが妥当な線かなぁ。水谷公生センセによるサビ部分のドライブ感とメロディ+アレンジの調和感がとっても耳に心地良い、彼女たちの全5作のシングルの中では3人の可愛らしさが一番よく出ていると思うので、私は大好きな作品なんですけど惜しいことにウンドが薄っぺらで音楽的な奥行きに乏しいので、一般の方々に堂々とお勧めするのはやや厳しいかなぁ・・・とあと、ベリーズの作品群は未だにCD化されてませんねぇ。どうでしょ、日本クラウンさん出す気ありませんか?私はもちろん買いますけど・・・

 最後に動画ですけど、YouTubeで振り付きバージョンを見つけたのでupしておきますね(歌は1分30秒あたりから始まりま~す) サウンド中心に聞きたいという奇特()な方は、静止画のほうをど~ぞ。む~ん、どうしても、♪ラズベリ~ の部分のアニメ声が「三段落ち」みたいに思えてクスッと笑っちゃうんだよなぁ・・・(伊藤さんゴメンねー