今回は、またまた少しだけ時代を遡って、高田みづえの「独断と偏見によるベスト10」でいってみようと思います。70~80年代にかけて、岩崎宏美と並んで、歌謡曲・ポップス・演歌というジャンルを超越した世界の素晴らしさを教えてくれた希少価値の高い歌い手さんでした。
彼女は、1985年に当時イケメン人気力士としても有名だった大関若嶋津と結婚して芸能界を引退。複数のヒット作に恵まれた「成功組」であるにもかかわらずその潔い身の引き方がとても見事でした
。デビュー当時から、単なる和風美人にはとどまらず、意志の強そうな「眼力(めぢから)」を感じる人だな・・・と感じていましたが、相撲部屋の女将さんをきっちり勤め上げるところなどさすが「薩摩おごじょ」。そして、これは恐らく若嶋津・高田みづえご両人の「人柄の良さ」のなせるワザだと思うのですが、世間やマスコミからは随分と好意的に迎えられたカップルだったという印象を持ちました。
彼女は、1985年に当時イケメン人気力士としても有名だった大関若嶋津と結婚して芸能界を引退。複数のヒット作に恵まれた「成功組」であるにもかかわらずその潔い身の引き方がとても見事でした
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さて、高田みづえが8年間の歌手活動で残してくれた26枚のシングル作品を対象としたwishy-washyの独断と偏見によるベスト10は、次のようになりました。
1.女ともだち (1978.9.25発売)【オススメ度★★★★】
2.だけど・・・ (1977.7.25発売)【オススメ度★★★★】
3.潮騒のメロディー (1979.8.25発売)【オススメ度★★★★】
4.私はピアノ (1980.7.25発売)【オススメ度★★★★】
5.花しぐれ (1978.3.5発売) 【オススメ度★★★★】
6.そんなヒロシに騙されて (1983.8.21発売)【オススメ度★★★★】
7.原宿メモリー (1984.7.5発売)【オススメ度★★★】
8.硝子坂 (1977.3.25発売)【オススメ度★★★】
9.パープル・シャドー (1978.6.25発売)【オススメ度★★】10.愛の終りに (1982.3.10発売)【オススメ度★★】
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1位の「女ともだち」は、彼女の7作目のシングル。高田みづえのシングルとしては初の筒美京平の手による作品です。ちなみに ピチカートファイブの野宮真貴による1981年のソロデビューシングルとは同名異曲です。
「自分が想いを寄せる男性がよりによって自分の女友達を好きになって、間を取り持つ羽目になる・・・」というシチュエーションは、研ナオコの「愚図」とほぼ一緒(ただし「愚図」では想いを寄せるベクトルの向きが「女ともだち」とは逆。つまり、女友達→男性ってこと)ですが、両作品の主人公のタイプや性格が、それぞれ高田と研にぴったり合った作りになっているのが面白いです。動画をupしておくので、もし良かったら聞き比べて見て下さい。
2位の「だけど・・・」は、オリコン最高順位9位、31.1万枚のヒットとなったデビュー曲「硝子坂」に続くセカンドシングルです。こちらも最高順位6位、23.4万枚と、なかなかのヒットとなりましたが、なぜか地味な位置づけの作品なんですよね。「これぞ歌謡曲」といった風情の作品で、
♪ 晴れた日などはひとり 河原でも歩きましょう
むせる草の香りが ほら夏を指さして 早く早くと騒いでる
あたりの彼女の節回しに、ちょっぴり「演歌色」が入ってます
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3位の「潮騒のメロディー」は、10枚目のシングル「子守唄を聞かせて」のB面ですが、途中で「潮風の・・・」の方が注目されてA面とB面がひっくり返りました。彼女のシングルでは、メジャーコードのみで構成された数少ない「明るいイメージ」の作品の一つです。
原曲がフランク・ミルズのピアノインストゥルメンタル「愛のオルゴール」であることはまあまあ有名なんじゃないでしょうか。でも、日本語詞を付けた曲としては、ラジオパーソナリティであるさこみちよのカバー(高田みづえの方が3ヶ月だけ発売が遅かった)であることはほとんど知られていないという、曰く付きの曲でもあります。そして、これは仕方のないこととはいえ、歌唱力と表現力の点でやはり高田みづえバージョンの方に軍配が上がりますね。
個人的には、高田みづえさんにはまだまだ素晴らしい作品を沢山歌って欲しかっただけに、結婚引退の一件はとても残念でした。けれど、ご自身が「結婚引退で幸せ」ということであれば仕方ないのかな・・・。そうそう、昨年20年ぶりにテレビ出演されたみたいですが、一つお願いしたいのは、私の中で高田みづえさんというのはものすごくGoodなイメージ
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