祖父の亡き後、母と祖母(父の母)は仲良く暮らしていましたが、実家の土地に道路が通ることになり、立ち退きの話が来て、母は別の土地に祖母と2人で住む家を建てて引っ越すことにしました。

 

(前回の話はこちら)

 

ところが、ちょうど家を建て始めたころ祖母が転んで骨折し入院することになりました。

 

この頃、祖母は80台後半で、年を取って入院するとそのまま寝たきりになることも多いと聞いていて、心配になりました。

 

なので連絡をもらて旦那と一緒に、長男のカイとまだ0歳だったリクを連れて、日帰りでお見舞いに行きました。

 

私もちょうど仕事に復帰したところで、いつ子ども達が体調を崩して休みを取らなければならなくなるかわからなかったので、休みは取らず日帰りを強行したのでした。

 

お見舞いに行くと、

祖母は「よく来てくれた。本当にありがとう」と涙を流して喜んでくれました。

特に長男のカイは生後一カ月まで一緒に暮らして、お風呂にも入れてもらったので、祖母はとてもかわいがっていました。

祖母は旦那の手も取って「(カイとリクを)連れてきてくれてありがとう」と言っていました。

 

旦那はこのときの事が相当印象深かったようで、今でも時々思い出したようにこのときの事を話します。

 

祖母は、手術も成功して無事に退院し、退院後は回復まで2人の叔母(父の妹)がお世話をすることになりました。

 

父は長男で、A叔母さん、B叔母さんと2人の妹がいるという兄弟構成でした。

A叔母さんは、嫁ぎ先の家で祖母を迎えて世話をして、その後、交代でB叔母さんが実家で祖母の世話をすることになったようです。

 

同じころ、母は新しく建った家に引っ越したようです。

できごとの前後や、どういう経緯かは、あまりはっきり聞いていないので、あいまいなのですが、この頃、母は父との離婚に同意したようです。

決裂してから30年以上が経っていたと思います。

 

しかし、この離婚がきっかけで母はまた辛い思いをすることになりました。

 

(つづきます)