少し前の事です。

私がテレワークの仕事を終えて、夕飯の支度をしていると、引き籠り次男のリクが何か言いたそうな様子で台所の入り口に来ていました。

 

「どうかしたの?」と聞くと、

リクは、「歯が痛い。歯が欠けた」と言いました。

 

「歯医者行く?」と聞くと、「うーん」とはっきりしない返事でした。

 

その時は、もう歯医者は閉まっている時間だったので、行くとしても明日になります。

なので、もう一度翌日聞くことにして、行くか行かないか、この時は追及しないでおきました。

 

しかし、リクが部屋へ戻った後、この会話を聞いていた旦那が、

「歯が痛いと言っていたんだから、リクは歯医者に行きたいんだろう?お金と保険証渡さないと」と、口をはさんできました。

 

「歯が痛いとは言っていたけど、歯医者へ行くとは言ってなかったよ」と躱しておきました。

 

旦那は知らないのですが、数年前に、やはりリクが「歯が痛い」と言い出したことがありました。

 

その時は、私も「じゃぁ歯医者行かないとね!歯医者は予約必要だから予約するね」とすぐに翌日の予約したのですが、

 

翌日、予約時間の前になって、「歯医者の予約時間だから行こう」と声を掛けて、一緒に家を出たのはよいのですが、リクは歯医者とは全く別の方向へ行ってしまい、

「歯医者はこっちだよ」

と声を掛けても無視してどんどん歩いて行ってしまいました。

「歯医者行かないの?」

「行かないならキャンセルしないといけないんだけど?」

 

何を言ってもリクは無言で歩きを止めませんでした。

 

その時、たまたまスマホを忘れてきてしまっていて、お金と診察券は持っていたので、

途中で電話ボックスを見つけて、なんとかキャンセルの連絡を入れましたえーん

 

その後は、リクは延々と歩いて、私も戻るタイミングを逸して仕方なくついて行き、その日は10km以上の長い散歩をしました・・・笑い泣き

 

歩いた後は、リクは落ち着いて話をするようにはなったのですが。

 

その時の経験から、今回もたぶんリクは、歯が痛いけど、歯医者は行きたくない、どうしようとまだ迷っているんだと思いました。

 

なので、ここで歯医者に行く前提で話を進めると、前回の二の前になるだろうと思い、様子を見ることにしたのでした。キョロキョロ