長男のカイが急性膵炎で入院中、小さいころからお兄ちゃん大好きだった次男のリクは、入院直後は普段通りでしたが、3週間経ってカイが退院する直前に気持ちが沈んでしまいました。

 

最初は「死にたい」と言っていましたが、少し経って夕飯が2人だけだったのもあり、自分の気持ちを話し始めました。

 

「将来、どうなるかわからないし」とリクはこれからの事を漠然と心配していました。

 

「お金の事が心配なの?」と聞いてみました。、

 

(前回の話はこちら)

この問いかけに、リクは答えませんでした。

 

「働くことの定義にもよるけど」

リクは恐らく働くよう言われるのには拒否反応があるのではないかと思い、警戒させないように前置きをしました。

 

「例えば配当の出る会社の株を買うと、毎年少しだけでも収入が入る。働かなくてもお金を手に入れる方法はあるんだよ」と話しました。

 

すると、リクは少し反応して

「元手がない」と言いました。

 

おっ、元手があるならやる気があるのか!

 

もちろんそんなに簡単に儲かるとは思っていませんが、リクはゲームくらいしかやっていないので、株をやることで少しでも社会に興味を持ったり、刺激を受けたりすればよいなと思って株の話をしてみたのでした。

 

「元手は出してあげる」と言うと、

 

「返せない」

 

あっさり、やらないと言うかと思っていたので、この答えも私にとっては意外でした。

 

「返さなくていい。カイは大学に行って、その学費を出してあげているけど、リクは行ってないから、その分はのお金は出してあげる。もし、他にも何かやりたいことがあったら、お金は出してあげるから」と話しました。

 

「やっぱり今はいい」

 

ちょっと釣れそうな感じでしたが、そうそう、うまくは行きませんでした。

 

でも、「お金は出してあげる」という話ができたことは、とてもよかったと思いました。

 

そして、リクは色々話してすっきりしたからなのか私の言葉に効果があったのかよくわかりませんが、この後元気になっていましたニコニコ