2018年夏の事です。

 

高校を辞めて引き籠っていたリクが、

初めて自分から欲しいと言い出した物、

それはマットレスでした。

 

近くの家具屋へ行って、いくつかマットレスを見て寝心地を確かめていましたが、

リクは見て回っただけで帰ってきました。

 

買う気はあるようですが、近くの家具屋に置いてあったものでは

気に入らないのか、それとも買う事を迷っているのか、よくわかりませんでした。

 

こういう時は、リクがどうするのか、待った方がよいのか、

それとも背中を押すつもりで手伝った方がよいのか迷います。

 

今考えてみると、カウンセラーさんが「やることを小さく刻んであげてください。」

と言っていたことを思い出しました。

 

イメージだとこんな感じで、階段の1段を小さくしてあげると、

今まで壁のように思えてどう登ればよいかわからなかった問題が

先が見えて登れるようになると言うことです。

 

今回だと、代わりにやってあげるのではなく、

 

「じゃぁ次はどうする?」とか

「ほかの店にも見に行ってみる?」とか

「ネットで他の家具屋を探してみる?」とか

言えばよかったかなぁ・・と思います。

 

でも、その時は、

せっかく買う気になっているし、

マットレスを買うという経験をして欲しいし、

買う気がなくならないうちに、と私も焦っていたんだと思います。

 

ネットでベッド専門の家具屋を探して、

リクに「行ってみない?」と話してみました。

 

「うん、行ってみる。」

 

スモールステップはできませんでしたが、

まずは、次の段階へ進むことができたので、よしとします。ラブラブ

 

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